可視化は重要だが、可視化で失われる価値がある。
数値化は重要だが、数値化で失われる価値がある。
言語化は重要だが、言語化で失われる価値がある。
タグ: 分析
首都圏のどの路線に駅前スタバが多いのかを調べてみたら、西武新宿線はやっぱり少なかった
先日ちょっと魔が差して、首都圏の路線別にコーヒーチェーンの「一駅あたりの駅前店舗数」を調べてみました。
きっかけは、少し前にTwitterで見かけた「西武新宿線沿線にはスターバックスが少ない」という話題。
Web周辺のアナリティクスの視点の変化について考える
Webサイトや施策の分析視点の変化について、改めて考えてみました。Web周辺のアナリティクスの視点の変化についてです。
時間軸の中で、ユーザーがどういうチャネルと接点を持ち、それらに何を求め、どのように少しずつWebサイト/企業と関係性を築いていくのか、どういう要素がきっかけでアクションを起こしコンバージョンに至るのか、「点」だけにとどまらない「線」の分析視点も、改めてより必要です、というお話。
地域別の施策が打てるなら都道府県別インターネット人口を出しておくと便利
地域別に売り上げを見ていたり施策が打てるのであれば、「都道府県別のインターネット人口」を出しておくと便利です。上の図は、ある条件で出した都道府県別インターネット人口の図です。
とりあえず簡単に(乱暴に?)「都道府県別インターネット人口」を出すなら、「都道府県別の人口×都道府県別のインターネット利用率」で可能です。
「起きてほしいこと」と「実際に起きたこと」のギャップを埋めること
アクセス解析周辺の取り組みをやっていると、「とりあえずアクセス解析してもらって、データの分析からわかることを教えてください」といった依頼をいただくことがあります。ただ残念ながら、アクセス解析はあくまでそのWebサイトで起きた「結果」にすぎません。結果だけを見ても、事実の掌握とほんの部分的な改善案ぐらいしかできません。
大事なのは、「起きてほしかったこと」と「実際に起こったこと」のギャップ、乖離を埋めていくことです。「起きてほしかったこと」は、「目標」「理想」「想定」「仮説」といった言葉に置き換えてもらって構いません。「実際に起こったこと」は「結果」「事実」です。その差、ギャップが「なぜ起こったのか」を考えることです。
レポートやデータを鵜呑みにしてはいけない
アクセス解析やさまざまな調査データに限らず、あらゆる場面でそうですが、レポートやデータをそのまま鵜呑みにしてはいけません。
- 自分が思っている前提条件と異なることがある
- 対象母数が小さかったり、偏っていることがある
- 全体の数字だけを見てしまっていて、内訳を見れば異なるタイプが混在していることがある
組織上のポジション別、アナリストに求められるスキル
「アナリストに求められるスキルについて」は、至る所で議論されている内容ですが、書籍『分析力を駆使する企業』で組織上のポジションごとにわかりやすく提示されていたので、紹介します。
実は3年半ほど前にこのブログでもよく似た内容のエントリー記事を書いているのですが(「Webアナリストに必要なスキル」、今回と内容はまったく違います)、改めてこの2013年に、書籍からの抜粋と私からの補足という形で書き改めてみようと思います。
なぜ企業のスタッフブログには行動喚起の要素(CTA)がないものが多いのだろう
企業のスタッフブログには、いまだに行動喚起の要素(CTA: Call to Action)がないものが多いように感じます。
行動喚起の要素(CTA: Call to Action)とは、お問い合わせ先だったり、電話番号だったり、企業名や店舗名(とそのリンク)だったり、そのページで紹介している商品やサービスへのリンクなどです。
そのブログのコンテンツをユーザーに読んでもらって、その後どうしてほしいのか、そういった「シナリオ」がまったく考慮されていないブログが非常に多いです。いまだに。
企業側が発信するコンテンツの重要性が増す中、組織のメンバーも「最終的には売り上げや利益に貢献するはず」と信じて、業務としてブログを書いているわけです。ブログに行動喚起の要素がなければ、そういった努力が徒労に終わってしまいかねません。
KPIは、サイトの目的、戦略戦術、ゴールにひも付く – サイト改善のサイクル、再考(4)
このエントリーは、前回の「その指標は信頼できるか?そのKPIは適切か? – サイト改善のサイクル、再考(3)」の続きです。
WebのKPIって、「サイトもリニューアルしたことだし、さて、考えよう」というものではなく、ビジネス(やビジネスにおけるサイト)の目的、戦略や戦術、ゴールにひも付いているはずのものですよ、というお話。いやそもそも、戦略や戦術はあいまいなまま進んでいませんか? そのサイトの目的やゴールって何ですか? その整理はできていますか? というお話。
その指標は信頼できるか?そのKPIは適切か? – サイト改善のサイクル、再考(3)
このエントリーは、前回の「とりあえずアクセス解析」のアクセス解析って何? – サイト改善のサイクル、再考(2)」の続きです。
「分析」は、本来はそれまでのKPIのモニタリングやデータの信頼性などを踏まえた上での取り組みであるべきではないか、というお話。ひいては、モニタリングしているその数字(KPI)は適切ですか? 取得しているデータは信頼に足る数字ですか? というお話。