11月22日の朝日新聞朝刊の「青鉛筆」から。
日曜日、家の近くのドラッグストアの目薬のコーナーでのこと。販促用の小さなモニターから某目薬のPRで音声付きの映像が流れているのが聞こえてきます。「○○○○は、アクティブエイジのための、高機能目薬です」。
「アクティブエイジ」。
その言葉を耳にしたときは、たぶん僕はそこ(ターゲット)には含まれないだろうなと曖昧ながら思ったのですが、いまひとつ確信はありません。Googleで検索すると、やはりどうやら「活動的なシニア層」のようですが、青年アクティブライフ総合保険と銘打った商品名でもあったりするようなので、文字通り「活動的な人生(を送っている人)」なのかもしれません。でも、おそらく元気いっぱいのご年配の方々なのかなとは思いますが。
写真は半年ぐらい前?にやずやからキャンペーンでもらった香醋の卓上容器。ガシャポンのような感じで、斜め後ろのボタンを押すと香醋が一粒出てくる仕組みです。
相方さんに勧められて何年か前からやずやの香醋を飲んでいるのですが、なかなか習慣にならずに、ちゃんと毎日飲む時期もあればすっかり忘れて飲まなくなったりする時期もあったりしました(かといって相方さんも毎日飲んでないようですが)。
でも、この卓上容器をもらってからは、見事に毎日飲むようになってます。うまいですね。このボタンを押して香醋を一粒一粒出す行為が楽しい上に、机の上でちゃんと香醋が見えるので「飲まなきゃ」と思い出させてくれます。
消費者に習慣づけて消費させる仕組み。これまでの「パウチの封を開けて粒を取り出す」という負担や煩わしさを、「ボタンを押したらコロンと一粒出てくる」というちょっと楽しいものにうまく転換させていると思います。
電車の中の交通広告を眺めていて、ふと気がつきました。ファミリーマートのスローガン/企業メッセージは「あなたと、コンビニ、FamilyMart」ではなく、「あなたと、コンビに、FamilyMart」だったんですね(眺めていた広告はファミリーマートのものではなかったのですが)。
(誤) あなたと、コンビニ、FamilyMart
(正) あなたと、コンビに、FamilyMart
自宅から一番近くのコンビニはファミリーマートですし、昔からファミリーマートを利用する機会は多かったと思いますが、ずっと「あなたと、コンビニ」だと思っていました。他のコンビニよりもCMはあまり見かけない気がしますし、一番接する機会が多いのが店内放送のジングル(サウンドロゴ)だからかもしれません。
「♪あなたと、コンビに、FamilyMart」というサウンドロゴをどれだけ覚えていても、僕は正しい企業メッセージとして受け止めていない。企業メッセージを伝えるのは、やはりむずかしいです。
どこからがリアルでどこからがマーケティングなのか、ちょっと境界線(その有無も含めて)がわからないので、メモ程度に。
今日8/29、つじあやののライブに行ってきました。途中、つじあやのもCMに出演して演奏した「ヱビス<ザ・ホップ>」のCM曲「第三の男」を、みんなで歌ってみようということになり、ウクレレに合わせてみんなで「らーららーららー、ららー」と合唱。彼女のライブでは、観客にコーラスや口笛を求めたりすることはよくあることで、今日も雰囲気としてはそのような感じの流れでの一コマ。
ちなみに、その他の状況説明。
恵比寿にあるリキッドルームが会場だったのは偶然かも。
仮にサッポロのスポンサードがあったとしてもなかったとしても、彼女は同じように「第三の男」をやっていたかもしれません。少なくとも、そのライブではみんな楽しそうに頭を揺らしながら「第三の男」を合唱し(僕は後ろのテーブル席で見ていたので、前方の観客の様子がよく見えました)、そのおかげで会場の空気も少しあたたかくなりました。
ちなみに、僕はヱビスビールは大好きです(特にヱビス<ザ・ブラック>)。恵比寿で、CMにも出たつじあやのと一緒に「第三の男」を歌って、一体感を楽しむ……。
もちろん、気持ちいいですよ(酔っていませんでしたが)。まわりのファンも、ほとんどの人はヱビスビールは知っていたでしょうし、「第三の歌」を一緒に合唱し……。
僕らはつじあやののファンですが、いつの間にかヱビスビールのファンになった人も少なからず何人かいるんだと思います。
合唱しながら、そんなことをふと思っていました。
追記。つじあやのはインフルエンサーではないですね。言葉の定義論にはしたくないですが、彼女は依頼を受けてCMに出演していたので、自発的にアピールしているわけではないので、インフルエンサーマーケティングではなかったです。むしろ普通にファンマーケティング。
8/31さらに追記。ライブ後、JRで帰ろうと恵比寿駅で電車を待っていると、電車到着を知らせるあの「第三の男」のメロディーが…。
8/14か8/15か忘れましたが、テレビの朝の情報番組で、スポンサーがつけば無料でユニフォームを製作してくれるという「ゲットユニフォーム」が紹介されていました。以前にどこかで知った記憶はあるのですが、改めて調べてみました。
サイトによれば、ユニフォームに「ウォークバナー」と呼ばれる広告スペースを入れることで、無料でユニフォームを製作するとのこと。ただ、依頼してもすぐにユニフォームは製作されないようです。
JR新宿駅の工事案内用のガムテープで作られた印象的な案内文字。その存在を僕が初めて知ったのは、まだ東京に出てくる前の2004年1月。林雄司氏の「やぎの目」のやぎコラム(2004.1.20 tue 13:09)と氏が特別に用意したページでした。クリエイティブな工事案内板のフォント。しかもガムテープで。東京に移り住んでJR新宿駅で実際に目にして、ああそうそうこれこれ、とひとりにやけたりもしました。
この制作者がわかったそうです。警備員の佐藤修悦さんという方。