8/14か8/15か忘れましたが、テレビの朝の情報番組で、スポンサーがつけば無料でユニフォームを製作してくれるという「ゲットユニフォーム」が紹介されていました。以前にどこかで知った記憶はあるのですが、改めて調べてみました。
サイトによれば、ユニフォームに「ウォークバナー」と呼ばれる広告スペースを入れることで、無料でユニフォームを製作するとのこと。ただ、依頼してもすぐにユニフォームは製作されないようです。
あなたのチームや団体等の活動内容等を、スポンサー(ユニフォーム提供者)が、チーム検索から見て、スポンサーがより 「歩く広告塔」 として、宣伝効果が期待出来ると判断し、スポンサーからの注文が発生した場合に、初めて無料でユニフォームがもらえます。その為、提供するスポンサーが現れるまで、しばらくお待ち頂く事になります。
トップページにある熱血アピールコーナーの一覧を見ると(おそらくこれがチーム検索でしょう)、400程のチームや団体が並んでいます。なんとなくスポンサー待ちの案件が多いのではないかなと想像しますが、実際のところどうでしょうか。
ただ、このゲットユニフォームにおけるユーザーと広告主の関係は、本来あるべきコミュニケーションを生みやすいのではないかなと思います。
広告主がスポンサーとなることで、ユーザーが無料でユニフォームを持つことができるという形(図はサイトより)。
インターネットサービスにも多くの無料のサービスがあり、ほとんどは何らかの広告が入ることで無料で提供されています。しかし、そのスポンサーのおかげで無料で利用できているにもかかわらず、ユーザはそのスポンサーの存在をあまり気に留めなかったり、逆に邪魔な存在とさえ思っていたりします。
このゲットユニフォームでは、無料でユニフォームを受けとったユーザーは、スポンサーに対しては非常に好意的だと思います。なんとなくですが、この広告主のおかげでユニフォームをもらうことができたという流れが理解されやすいんじゃないでしょうか。プロスポーツチームのユニフォームに広告枠が入っていることからも、逆に「スポンサーがついているというステイタス」もあるでしょう。ユーザーと広告主のコミュニケーションがちゃんと成立していると思います。
ただ、どうしても小さな団体やチームが多いと思うので、広告のアピールという面ではとても弱いでしょうね。ユニフォームにつけられる広告バナーも「15cm×5cmを1カ所」と、認知されるには非常に小さいです。ここはやはりサイトでも謳われているように、「その団体やチームのメンバーをファンにつける」というところにポイントをおいて広告の効果を見るべきでしょうか。
同じテレビ番組で、無料写真プリントサービス「Priea(プリア)」も紹介されていました。こちらは写真に広告枠が入ることで無料で写真をプリントしてくれるというサービスですが、ユーザー(あるいは写真を受けとる人)にとってはこの広告枠はやはり邪魔なものです。ゲットユニフォームほどの、広告主とユーザーとのコミュニケーションは生まないと思います。
うまくまわっているかはわかりませんが、ゲットユニフォームの仕組みはちょっと好きです。