もしミュージシャンがYouTubeにアップされた勝手動画に「いいね!」と言ったら


YouTube – パラパラ漫画でPV ~車輪の唄~

Twitterで@minolさん経由で知った動画(追記。現在は削除されています)。BUMP OF CHICKENの曲「車輪の唄」に合わせたプロモ風のパラパラ漫画です。パラパラ漫画もそうですが、動画コンテンツとして本当に素敵。もう本当に素敵。

ぼくがもしBUMP OF CHICKENだったら、この動画の作者aaaaaooooo1010さんを抱きしめてものすごい勢いで「ありがとう」を言いたいレベル。だって、ミュージシャンにとってこんなにうれしいことはないと思うよ。4分尺のこのパラパラ漫画を作ってくれた時点で、この曲に対する思いは感じるわけですから。

2年前、高野寛が、YouTubeにユーザーがアップした「終わりの季節」(高野寛+原田郁子)の動画を自身のブログで紹介したことがありました。

JASRAC的にはたぶんNGなんだろうけれど | makitani.com

残念ながら彼のそのブログエントリーは数日後には削除され、その動画もいまはYouTube上にはないようです。曲に合わせて素敵な写真が展開される動画だったように記憶しています。

大人の事情もあるのでしょうが、ミュージシャンとファンとのこういう形のコミュニケーションはもっとあっていいと思いますし、今後の音楽ビジネスを考えても必要なことではないでしょうか(音楽ビジネスだけではないですね)。音楽がパッケージだけではなくデータフォーマットでも消費される中、「つながり」はおそらく重要なキーワード。

ミュージシャンがWeb上のユーザーの声に耳を傾けるのは結構つらいとは思います。本の作家が「アマゾンのレビューは絶対見ない」と言っていたりしますし、好意的な反応とそうではない反応の両方が見えるわけですから。

それでも、たとえば僕がミュージシャンでこの「車輪の唄」のような勝手動画を見たときに、僕なら何かの形で作者にメッセージを伝えたいな、と思いました。2008年にYouTubeとJASRACは楽曲利用許諾契約を結んでいるわけですから。

YouTubeがJASRACと契約 演奏動画、投稿可能に – ITmedia News

まあ、そういうことを思いました。とまれ、この「車輪の唄」の動画は素敵。