コンテンツプロバイダーの生きる道

ニコニコ動画の大人気→中断→再開といった話題や、 YouTube関係のニュース(大統領選のコーナーができたり、BBCと提携したり)などを見てると、これまでの「いかに著作権を守るか/自社でまかなうか」から「いかにそこと組んでビジネスをしていくか」という方向に確実に変わってきていると思います。これまでのメディアや音楽/映画産業は、従来のビジネスモデルがうまくいかなくなってきていて、自社(グループ)内でコンテンツを流通させることに限界を感じてきているのでしょう。著作権というグレーな部分はあるものの、コンテンツの流通はアクセスの多い外部と組んでやってしまったほうが、コンテンツへの接触機会は圧倒的に増えます。

でも、日本のコンテンツプロバイダーがこのような流れに乗ってくるのはいつになるでしょうか。まだCGMからの評価すらまともに受け止めようとしないようにも見えますし、「自分たちの管理外で自由に泳がせてみよう」という動きはとても少なく思います。

そんな中、宇多田ヒカルの新曲のプロモーションビデオのフルバージョンがブログパーツで配信されていたりします。東芝EMIという外国企業グループの完全子会社になることを予定している企業による、日本のトップクラスのアーティストのプロモーションビデオを期間限定ではあるものの全編CGMに委ねてしまおうという試みは、結構面白いものだと思います。

着うたのシングル発売前売り上げの日本記録を出したり、人気ドラマのイメージソングになったりで、業界的には落ち込んでいるシングルCDの売り上げも、このシングルに関してはとてもいいとのこと(数字は調べきれず)。件のブログパーツもときおり目にします。

これが前例になって、コンテンツプロバイダーがコンテンツをCGMに提供することが増えてくると、面白くなると思うのですが。

で、宇多田ヒカルさん、離婚したんですね。風邪で2日間寝込んでいたので、「宇多田ヒカル、両親も離婚」というニュースをいま目にして、なんだかクラクラしてきました。

で、このブログパーツ、3/8までの期間限定配信ということなのですが、それ以降どのようになるのかを確認すべく、ちょっと貼ってみることにします。