新宿の地下街のはずれにあるタワーレコードの小型店舗「TOWERmini」フレンテ新宿店(写真は去年のオープンの頃)。いまは東京駅八重洲口にもお店があるようなのですが、本当に小さいんですね。視聴機も数台あるので、実際に店舗に並んでいるCDの種類も数えられるくらいではないかなと。
そんな中の先週のニュース。
同ショップは6日間限定で同店のすべての商品を撤去し、全商品、店内装飾、ストアプレーを忌野さんのみで展開する。
ここで買った人だけがもらえるポスターなど、この店だけの限定感。店舗の小ささがうまい具合にキャンペーンに適した大きさになっているのではないかなと思います(うまい具合というのはあくまで企画としてみた場合ですけど)。
期間限定で「聖地」にしてしまって、わざわざそこで買ってもらうという仕組み。アイドルや韓流系などでもできるのではないでしょうか。あまり人が来すぎても、このフレンテ新宿店だったら立地上「地下街への入場制限」がされそうですが。
音楽のダウンロード販売の定着もあってCDがさらに売れなくなり、またCDを買う人もアマゾンなどネットで購入する人がいる中、こういう売り方はありかもしれないです。でも、印象としては末期的なものを感じますね。CDを「お布施」のように買う人もいるわけで、CDで音楽を売っていくのはこれからどんどん厳しくなっていくと思います。CDショップも、百貨店的な品揃えの大型店と在庫を抱えない小回りのきく小型店だけが残り、中途半端な規模の店舗はどんどん淘汰されていくはず。
TOWERminiの生き残る道というより、CDショップが生き残る道なのかもしれません。