「毛穴」を開く

年末に、新宿の大型CDショップで4枚のCDを買いました。

  • 1枚はまさにそれを買いたくて買ったCD。
  • もう1枚はいつか買おうと思っていたCD。
  • もう2枚は視聴機で聴いて気に入って買ったもの。そのうち1枚はアーティスト名すら初めて知ったもの。

最近はAmazonなどのオンラインのショップで買ってしまうことが多くて、リアルなCDショップに行く機会がめっきり減ってしまったのですが、それでも大きなCDショップは大好きです。空間すべてが音楽に溢れていて、目を閉じても音楽、見渡せば音楽、手を伸ばしても音楽(時と場合によっては暴力的ではありますが)。

「毛穴」が開くんでしょうね。視聴機で聴いて気に入って購入したCDは、Amazonなどではなかなか出会えないだろうし、購入にもなかなか至らないんじゃないかなと思います。音の塊の世界で「麻痺」させて、そういうモードにさせてから勧められたものは、(どことなく宗教の勧誘チックなものではあるけれども)インターネットの少しドライなところではなかなか買わないものだったりします。

逆に言えば、「空間すべてが音楽に溢れている」ようなオンラインのミュージックショップがあればいいんですよ、きっと。
もちろんその日に購入したCDは、いまでもとても楽しんでいますが。

歳を重ねていくとどうしても嗜好が固まってきて、興味のないものには無意識に関わりを持たないようにしてしまいがちですが、マーケティングの分野に手足や頭をつっこんでいる以上、できるだけ多くの世界にこれからも飛び込んでいこうと思います。できることならこうやって「毛穴」を開くことで、もっといろんなことが感じられるんじゃないかな、と。毛穴を開くことが大事。

今年は毛穴を開く一年に(なんだか全然スマートな抱負じゃないなあ)。