経験則のものを科学的にとらえること – 『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか』を読んだ

『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか』高城剛 著

高城剛氏の本『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか』を読みました。観光資源のなかったスペインの小さな街サン・セバスチャンが、「料理」を知的産業として「街おこし」をし、この10年ほどでいかにして「美食世界一の街」になったのか、日本の観光産業は学べるところが多いのではないか、について書かれた本です。

どなたかが勧めていたのでなんとなく書店で買ったのですが、期せずして初めて読んだ高城氏の本になりました。かつて僕が外食産業にいたことと、いま少なからず日本の観光産業にも興味を持っていることから、とてもおもしろく読ませてもらいました。

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僕はサイゼリヤから多くのことを学んだ – 『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』を読んで

サイゼリヤの創業者で会長の正垣泰彦氏の著書『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』を読みました。

実は僕は、15年程前に新卒でサイゼリヤに就職し、2年半という長くはない期間を働いていました。その短い期間に多くのことをサイゼリヤから学んでいたのだなあと、この本を読んで改めて思いました。

ちなみに、僕の最後の役職は高岡店の調理マネージャー(いわゆる調理長)。当時は確かストアマネージャーの次のポジションでした。キャリアのステップとして社員全員がフロアも調理場も担当していくので、僕も割合こそ調理場の方が多かったものの、調理も接客も同じ程度していました。

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動物園に興味のある人にぜひ読んで欲しい本『大人のための動物園ガイド』

『大人のための動物園ガイド』という本を読みました。

「大人が動物園を楽しむための読本」のようなニュアンスで読み始めたのですが、途中からずいぶん深い話になり、読み終わってみれば動物園に対する見方がずいぶん変わってしまった、そんな本です。とてもよい本です。

多摩動物公園の園長、井の頭の動物園の園長、東京都の各動物園の職員たち、合計5人による共著。それぞれ書き手のプロではないものの、動物と動物園に向き合っている人でしか書けない内容です。

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小山薫堂の『考えないヒント』を読んだ

小山薫堂の『考えないヒント』を読みました。ずいぶん前の河野さんのエントリーを見て気になって買っていたのですが、結構な時間が経ってしまいました。

実は小山薫堂はあまり知らないのですが、たぶんこの本をきっかけに何冊か読むと思います。うらやましい気持ち半分、真似したい気持ち半分。

本の中で『「視聴率八パーセント」の幸せ』という話が出てくるのですが、なんとなく僕のブログもそんな感じなのかなと思いました。いろんな人に届けばいいなとは思いつつも、でもその反面そんなに前に出るタイプでもないので、そんなに多くの人じゃなくていいので興味嗜好が近しい人に「いつも読んでますよ」と言われるぐらいが気持ちいいのです。自分が把握できない遠いところから非難されたりするのは嫌ですし。このブログそのものに完結したゴールはないので(たとえば出版とか仕事依頼とか)、このブログがきっかけで、何かおもしろいことができたり、つながりが生まれたりすればよいと思っていますから。

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『現場でプロが培ったGoogle Analyticsの使い方』を読んだ

『現場でプロが培ったGoogle Analyticsの使い方』を読みました。ASCII.jpさんから献本いただきました。ありがとうございます。表紙を見て何か違う本が届いたのかと思いました。

ASCII.jpでの連載「現場でプロが培ったGoogle Analyticsの使い方」を元にした内容。他のGoogle Analytics 関係の書籍が機能軸を中心としたノウハウ系の内容が多いのに対し、この本は著者中野氏が「ASCII.jp」というメディアをGoogle Analytics で実際に分析して蓄積したノウハウをひとつひとつ展開していくというもの。

「実践編」の内容は、メディアサイトを分析するケーススタディとしておもしろいです。たとえば「離脱率(直帰率ではないよ)」「離脱ページ」などは、フォームの遷移以外では僕はほとんど注目しないので、それを軸に考察する箇所などは僕には新鮮でしたし、メディアサイトならではなのでしょうか。

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『費用対効果が見える広告』を読んだ

『費用対効果が見える広告 レスポンス広告のすべて』を読みました。顧客層に何かしらのアクションやコンバージョンを求める「レスポンス広告」のクリエイティブがどういう表現であるべきか、具体的なサンプルを山のように比較提示して、考察している内容(必ずしも結果をレスポンスの数字では出してはいないけれど)。

新聞のモノクロ全5段広告でのサンプルがほとんどではあるのですが、なぜこの表現ではターゲット層に響かないのか、具体的なサンプルと説明があるのでわかりやすいです。Webのバナー広告やランディングページ、企画広告のページの表現でも同じですね。こういうニーズがあり、振り向いてもらうにはこういう表現、というように、ロジックが明確。

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『動物園にできること 「種の方舟」のゆくえ』を読んだ

川端裕人氏の本『動物園にできること 「種の方舟」のゆくえ』を読みました。人間にとって動物園とは何かを深く考えさせられる本でした。

350ページ足らずの文庫本なのに、読み終えるのにものすごく時間がかかってしまい、去年の12月の終わり頃から1月中旬まで読んでいたと思います。ページをめくっては考え、何度も立ち止まってしまいました。さらにこれを書いているのも読み終えて1週間以上は経っています。

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『マイクレド My Credo』を読んで、マイミッションを考えてみる

『マイクレド My Credo』という本を読みました。

ウォーキング先で立ち寄ったある駅前の本屋さんで見かけ、ああこれは読みたいな、Amazonで頼むんじゃなくて、いまここで買って持ち帰らなきゃいけないなと直感で感じてその場で買ったのですが、とてもよい本でした。

クレドというのは、企業やチームの社風などをつくるための価値基準や信条、行動指針をまとめたもの。リッツ・カールトンのものは有名ですが、僕の前職のデジパにもクレドがあり、なじみのあるものでした。またそのクレドに大きく影響も受けました。
そのクレドの大切さを、この本はスマートに感じさせてくれます。

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『ソーシャル消費の時代』を読んだ

『ソーシャル消費の時代』

『ソーシャル消費の時代』を読みました。電通ソーシャル・プランニング局長による本。生活や消費やトレンドに関するデータを分析してその意味をくみ取り、そこから副題『2015年のビジネス・パラダイム』とあるとおり、近未来消費シーンを予測するという内容。いやいや予測だけではなく、新しいビジネスのアイデアがかなり転がっています。

基本的には、暗い未来ではなく、明るくてバラ色な未来が描かれています。ややもすれば楽観的ともとらえかねない内容のものもあるし、「いやそれは御社が関わっているプロジェクトだからじゃないですか」とつっこみたくなるようなところもあったりします。でも、個人的にはすごく楽しめました。新しい発見はたくさんありましたし、自分が気がついていない世界が山ほどあるというのも知ったし、アイデアをいくつももらいました。もちろん、「2016年東京オリンピック」のように、もういったん終了してしまった未来もあったりするのですが、それはさておき。

「家族」は変わるし、食は変わるし、仕事観や健康観も変わっていくのです。少しずつ。

都合よく解釈しているといえばそれまでですが、僕はこういう視点を支持したいです。未来は明るくあってほしい。少なくともいま僕らは光が差す方へ向かおうとしているし、光が差すかもしれない方向を一所懸命探しています。「世の中もう駄目だから」なんて思っていないですから。

とにかく、数多くのデータが並ぶのですが、じゃあそれがどういうことで、なぜそういうことになって、これからどういう方向になりそうなのか、そうなるとどういうことが起きるのか、そういう一連の流れで2015年といういまから6年後の近未来の予測が立てられていて、わかりやすいというか腑に落ちるというか。

あ、軽くだまされているのかな。いやいや。

この本での僕の中で少し光ったキーワードは「食」「健康」「観光」でした。もうビジネスとしても取り組みが見えている分野もありますが、何かしら食らいついていきたいな、と。

ソーシャル消費の時代 2015年のビジネス・パラダイム (講談社BIZ) (単行本)

ソーシャル消費の時代 2015年のビジネス・パラダイム
上條 典夫
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