『Webアナリスト養成講座』を読みました。この1ヶ月近く、通勤カバンにこの分厚い本を入れて毎日持ち歩いていました。なんせ、通勤時と昼休みにしか本を読まない人間なもので(自宅ではほとんど本を読まないのです)。
アクセス解析/Web解析に何らかの形で従事する人は読むべき本なのですが、表紙裏の「こんな人にオススメです」のところに「Webに興味がある人」「CEO、経営層」「Webビジネスの責任者」「マーケッター」「営業マン」等々、もうかなりの人が対象範囲に入るほど列挙されています。
この本の内容は、確かにビジネスとしてアクセス解析に取り組む際に知っておくべきことの1から10まで書かれています。ステップを踏んでこう取り組んでいきましょうと懇切丁寧な指導も山盛りです。じゃあその分野に従事している人だけが読む内容かというとそうでもなく、たとえばWebまわりのプランニングに関わるにしろデザインに関わるにしろ、効果分析や現状把握などで何かしらの形でアクセス解析/Web解析に触れることになります。そのときに、データやトレンドの読み方や考え方などを理解しているのとしていないのでは大きく差が出てきます。そういう意味では、確かにWebに関わる人のほとんどが読んでおくべき本。
でも、ライトな形で取り組むにはちょっと重い本ですね。内容としても分厚さとしても。
僕も書評という形では今回はパスしようと思うのですが(これからもう1回最初からページをめくります。1回目はページに付箋を貼れなかったので)、非常に勉強になります。もちろん、僕はそうは思わないと思う箇所もありますし、若干古い内容も含まれているのですが、新しい発見や認識の確認という意味ではとても有意義な内容です。技術的な部分というよりは、思想的な部分でですね。
このところページビューという指標についての話題がほんの少しだけ盛り上がっていますが、この本を読めば冷静に見ることができるのではないかと思います。
衣袋です。書評?ありがとうございました。ちなみに私は監修ではなく、監訳(監修と翻訳の両方)なんです。後半の2/3は私が訳しました。変な訳はありませんでしたか?インド系の人なのに結構ことわざが頻出したり、くどい言い回しで大変なところもありました。
私は最低英語で2回、日本語で3回(訳のプロセス含め)は読みましたかね。業界の方は、2回繰り返し読むことをお勧めしますね。
市嶋さん:
ぼくはあの本の「存在の耐えられない重さ」にめげて、購入したにもかかわらず開いておりません……だめだなあ。
衣袋さん:
アビナッシュのblogのテーマが一時期ぼくの関心に近かったためFeedを登録してチェックしていたのですが、言い回しがあまりに晦渋でぼくにはきつかったです。原書も購入しましたがほとんど開いてません。翻訳が出たのは正直うれしかったです。
エリック・ピーターソンのblogやホワイトペーパーなどは割と大意がつかみやすかったんですが。
……今週なんとか読み通したいのですが。
>衣袋さん
ああすいません…、監訳でしたね。知っていたのですが何も考えずに監修と書いてしまっていました。訂正しました。
1回読んでハイ終わり、という内容ではないですね、あれは(笑)。カバーしている範囲が広いので、あの本のスケジュール通りのペースで読んでいたら別でしょうが、改めてそれぞれの項目について考える時間を持つ必要があると思います。
>衰弱堂さん
僕も普段はそうで、いまだ積ん読の状態の分厚い本が数冊あります…。でも『Webアナリスト養成講座』は「読んだ方がいいよな」とこころの中で何か聞こえたので、えいやこらと読みました。「読み終えた」感をあまり感じていないのが変な感じなのですが。
がんばって読んでください。
私も積読が20冊、アマゾンで購入をためらってカートに入っているままなのが30冊ありますね。積読の半分は洋書のため全然進みません。
この本も自分がきちんと読みたいために翻訳したようなものです。私も読み終えた感がなかったのかもしれません。消化するために自分で訳して正解でした。
アビナシュのブログは長くて私もダメです。大抵超斜め読みしかしませんね。
いやあ、消化していないですねぇ。噛みしめるのもままならないまま飲み込んだ感じなので、もう少しゆっくりしたペースで章を区切って読んでみます。