仮説を立てること、気づくこと

仮説を立てるということ。あるいは気づくということ。状況から仮説を立てて結果を分析することは結構あっても、ある程度の結果から仮説を見つけて改めて状況を分析し直すというフローは案外むずかしいんじゃないかなと思います。

漫然とTwitterのタイムラインを眺めて、興味深い法則に気がついた。
それは、500人以上フォロワーのいるユーザーの大半は、「フォロワー数 / 被リスト数」がおよそ10という値になる。ということだ。

fladdict – Twitterのフォロワーに関する10:1の法則、メモ

この法則の「10:1」が正しいのかはさておき、Twitterの「フォロワー数」と「被リスト数」の割合に法則性があるのではないかと気がつくところがうらやましくもあります。細かいことを言えば、「被リスト数」はユニークではないので(同じ人から複数のリストに入れられることもある)、「フォロワー数<被リスト数」になる可能性も物理的にはあるのですが、それを「フォロワー数500人以上」とフォロワー数の母数をある程度確保することで、回避しているのだろうな、と。

とまれ、「指数」として非常におもしろいと思います。

それでも、Twitterのフォロワー数が1,000人の人と10,000人の人では、同じ指数でもまた意味やニュアンスが異なってきますよね、きっと。フォロワー数が10,000人のように大人数になると、この指数は下がってくるのでは?(リストの機能をよく知らないユーザーが多くなってくるでしょうから)。

僕は、フォロワー数が866、被リスト数が145なので、指数は約「6」でした。えーっと、「ある業界の権威とかご意見番」って、そんな恐ろしい…。しがないフリーランスなのですが…。でもなぜか被リストは多いよなと感じてました。全然僕からはフォローしてなくて恐縮なのですが。

データドリブンな組織には、テスティング(A/Bテスト)の文化が重要

データドリブンで動くチームや組織には、A/Bテストなどの「テスティングする文化」の有無がすごく重要なんじゃないかなというお話。

ECナビUIO戦略室ブログ

ECナビさんのECナビUIO戦略室ブログ。A/Bテストや多変量テストの実際のデータを公開している、非常に貴重で、そして重要なサイトです。日本のサイトではあまりないですよね。

ここで公開されているA/Bテストの「結果」そのものが重要なのではありません。公開されているデータは、ECナビさんのビジネスに直結する実際のサイトで展開されているものなので、もちろん彼らは本気で取り組んでいますが、残念ながらこの「結果」だけを鵜呑みにして表面だけをまねても、うまく当てはまらないでしょう。

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「緑色のボタンはコンバージョンにつながりやすい」とは限らない

他社ではベストプラクティスな手法が、必ずしも自社にとってベストプラクティスではないというお話。

考えればあたりまえの話ですが、「成功事例」ってそういうものですよね。Webユーザビリティ系、制作系のノウハウやTips系でも、実はそういったものもいくつかあるのではないでしょうか。

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nanapiのエントリーは編集部の承認を経て公開されている

ライフレシピ共有サイト「nanapi」。先日初めて投稿して知ったのですが、編集部の承認を経てから一般公開されているんですね。知りませんでした。

そういうステップは手間も人件費もかかるはずですが、メディアのコンテンツの「質」の担保という意味ではすごく大事なところだと思います。

実は投稿したときにはちゃんと公開はされているんですが、各ジャンルの「ライフレシピ一覧」にデフォルトでは表示されず、「まだ未承認の記事」というリンクを辿ることでやっと該当記事が見つけられるという仕組み。承認を受けたものが晴れて表舞台に立てるようです。

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radiko雑感(あと、なんだろう、耳慣れない音楽に対して興味を持てなくなってきている気がする)

radiko.jp

radiko.jpを何度か試してみた雑感。

  • FMとAMが同じところに並んでいるのが僕には新鮮。試験配信と地域制限のおかげだと思うけど、普通にAMを選んだりもする。
  • AMがステレオなので、FMとの差をあまり感じない。
  • 飽きてきたらザッピング。普通にラジオを聴いてた頃にはそんなことしなかった。
  • ログデータが物理的には取れる環境になったと思うけど(チャンネルを変えた時間とか)、それが番組構成などに事細かく反映されたりすると、それはそれでどうなんだろうね。
  • たとえばDJがだらだらしゃべってると、ディレクターが「あ、急激に聴取率下がってるから音楽!音楽!」とか。
  • いまはザッピングするしAMも聴いてみたりするけど、本配信が始まって仮に地域制限がなくなったりすると、何十という放送局から選ぶことになって結局5つぐらいのお気に入りをローテーションとかになるんだろうな。全国に放送局っていくつあるんだろう。
  • とはいえ、ラジオにとっては変革に近いチャンスであることには間違いないと思う。
  • 盛り上がってるのは、おっさん中心なんだろうか。若い人にはどう受け止められてるんだろう。
  • でもなんかやっぱり、J-WAVEに慣れない。
  • あと、なんだろう、耳慣れない音楽に対して興味を持てなくなってきている気がする。

nanapiは、Google AdSenseの収益が「0」のメディア

nanapi(ナナピ)

ライフハック共有サイト「nanapi(ナナピ)」、メディア的な位置づけのサイトながら、Google AdSenseの枠がありません。バナー広告枠もありませんね。確かオープン当初からそうだったんじゃないでしょうか。

「ライフレシピ共有サイト」と銘打った「nanapi」。アカウントがあれば誰でもコンテンツの編集も可能な「Wikipedia的」なところもあり、「いいね/イマイチ」の評価の仕組みもうまくコントロールしているなと感じられる、なかなかすてきなサイトです。ただ僕は、アカウントは持っているものの見ているだけの非アクティブなユーザーなのですが(nanapiで言うところの見習い○○)。

そのnanapiですが、メディアサイトとしてGoogle AdSense経由の収益が「0」というのはちょっと珍しいと思います。PayPalやライブドア、Evernoteとのコラボを時折見かけるので、その企画周辺での収益が(おそらく)あるのかなと思うのですが(間違っていたらすいません)、その企画の広告主への貢献もさることながら、企画自体も基本的にはあくまで「nanapiのコンテンツの質や量の増加への貢献」という視点で設計されています。

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僕も最初は「ブログなんて流行らない」と思ってましたから

自分が理解できないものには「なぜこんなものが流行るのか」と思ってしまうもの。従来型のメディアには、Twitterだってソーシャルメディアだって(少し前だとブログやCGMも)、「なんだか流行っているが、所詮○○だろ」と自分の中の固定観念で上から目線で片付けてしまいたくなるようなものかもしれません。

でもね、2002年か2003年に「ウェブログ」「ブログ」という存在を知った僕も、そんな「ブログ」なんてものは流行らないよと思ってました。1999年頃から僕は「テキストサイト」というカテゴリーで呼ばれていたサイトをやってましたが、「それとどう違うのかね?」と、半ば「ブログ」というバズワードに敵対心すら覚えていました。2003年11月に登場したライブドアブログで初めて「ブログ」をやってみて、「一緒やん」という結論でいまに至るのですが。

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僕は東京でFM802を聴きたいんだ

中学、高校、大学とFMラジオのお世話になり、特にFM802(大阪のFM局)は開局から長く僕に音楽を教えてくれた素敵な先生なのですが、4年前に東京に引っ越ししてきてからは、ラジオそのものを聴かなくなってしまいました。なんだろう、東京のFM局の雰囲気が合わないのか知らん。

あれだけ好きだったのに、パタリと「ラジオ」というメディアへの接触が途絶えてしまって4年。

ラジオを聴かなくなり、CDの購入枚数も減り、今年はまだ「音楽」をCD1枚分しか買っていません。そのあたりの流れは僕の中では何かしらつながっています。ラジオと音楽と。

そんな中、やっとラジオのインターネット放送が解禁されそうだというニュース。ただし、まだ地域の制限付きで。

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「誰に何を売っているのか」

「誰に何を売っているのか」。あたりまえで簡単な質問のようですが、深い質問でもあります。自分たちのビジネスを考えるとき、片やお客様のビジネスのお手伝いをさせていただくとき、ときどきこの問いに立ち戻るようにしています。

たぶん根っこは同じ話。「誰に何を売っているのか」。僕はいまインターネットの領域のビジネスに身を置いていますが、Web解析をやってるWebアナリストである以前に、優秀なマーケッターでありたいと思っています。希望です。そしてもがいています。「誰に何を売っているのか」と偉そうに言う僕だって、そこから先は簡単な道のりではないのです。

だから実は、このブログでもできるだけWebの話を避けていたりもします。

さて、少し恥を忍んで、2年前の文章を晒してみようと思います。某サイトに載せたものなのですが、現在はそのサイトからリンクが切れているので、もうよいでしょう。いま読み返せば、時代が感じられたり、ちっちゃいやつだなとか強引なまとめ方だなとかトホホに思ったりしますが、根底の考えとしてはあまり何も変わっていません。

それではどうぞ。

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タワレコの店内にいながら、AmazonモバイルでCDを買った

CDショップは好きです。自分の視野の外側の音楽に触れることができる場は、インターネットではなかなかないです。リアル店舗の価値のひとつはそこにあると思うのですが、でもいかんせん生活にインターネットが入り込んでくると、CDショップにいながら携帯でネットにつないで別の店でCDを買うということだって起こってしまいます。

  • タワーレコードでマイケル・ジャクソンの追悼コーナーに出くわす
  • 「ベスト盤1枚しか持ってないし、その曲数も少ないから、他のもほしいよな」
  • この2枚組の、良さげ? 値段は…、ふむふむ
  • 携帯電話を取り出し、iアプリの「Amazonスキャンサーチ」を起動、CDのバーコードを読み取る
  • Amazonの方が安いね
  • そのままAmazonのカートに入れ、すでにカートに入っている他の商品を「いまは買わない」の選択をして、そのCDだけ購入

タワーレコードの店内にいながら、携帯を使って「検索→比較→検討」のステップを踏んで、結果Amazonで購入に至っています。

この流れってリアル店舗にとっては驚異のはずなんですが、この流れは残念ながら止められないんですね。

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