東京動物園協会から東京動物園友の会会員宛に年4回送られてくる会誌『どうぶつと動物園』。先日届いた2010年夏号に、「ゴリラの白内障手術」という興味深い記事がありました。
アメリカのフロリダ州にあるマイアミメトロ動物園のメスのゴリラが、他のゴリラとの接触を避けるようになり、考えられる原因が白内障のため、手術を行ったというニュース。
ゴリラの白内障手術。
結果として、手術は(おそらく)成功。
飼育員の姿を認めて驚きの表情を浮かべた彼女は歩を進め、木々を眺め、飛ぶ鳥たちに目をやり、小石や小枝を拾って見つめていました。あたかも「目が見える!」とでも言っているかのようです。そしてとうとう、彼女は仲間のそばへと近づいていきました。
いま軽く検索したぐらいですが、動物に対する白内障の手術はここ数年一般的になっているみたいです。この記事には「ゴリラとヒトの目はよく似ているため、ヒトに使用する眼内レンズを挿入する方法をとる」とあるのですが、犬や他の動物でも同様の手術は可能のようですね。初めて知りました。
僕も小さな頃から極度の近視で、弱視やその他の眼の病気になる可能性が高く、このゴリラの気持ちも少なからず共感できます。嬉しかっただろうな。「動物の白内障手術」というのに意外なものを最初は感じたのですが、心温まると同時に、動物だってそりゃそうだよ、といろんな思いを抱きました。