2011年12月4日、市民ZOOネットワークの「エンリッチメント大賞2011表彰式&講演会」というイベントに東京大学まで行ってきました。このイベントへの参加は初めてです。
市民ZOOネットワークというのは、「動物園を通して人と動物の関係を考える」をテーマに活動されているNPO法人です。僕も、活動の役に立ってほしいなという気持ちでサポーターとして登録しています(年間の登録費は寄付のような意識ですね)。
「エンリッチメント」というのは、「動物福祉の立場から、飼育動物の『幸福な暮らし』を実現するための、動物園や水族館での具体的な方策」のことです。ちょっと難しいですね。
説明するのも少し大変なので、市民ZOOネットワークのサイトの「エンリッチメントってなんだろう?」などを読んでいただきたいのですが、今回お邪魔した「エンリッチメント大賞」は、今年1年間の全国の動物園や水族館でのエンリッチメントの取り組みのうち、優秀なものを表彰するイベントです。動物園の飼育員さんをはじめとした職員の取り組みを表彰して、今後の活動のモチベーションにつなげてほしいという意図だと思います。
今回は、エンリッチメント大賞としては10回記念でもありました。100人ぐらい集まったようです。
講演会も兼ねていたので、旭山動物園の前園長の小菅さん、受賞者である3名(3園)、愛媛県立とべ動物園のアフリカ象の有名な飼育員さん椎名さん、埼玉県こども動物自然公園の園長さん、東京都葛西臨海水族園の担当者さんの、それぞれのエンリッチメントの取り組みの詳しいお話もお伺いしました。椎名さんはテレビで何度か見たこともあり、とべ動物園はずっと行きたい行きたいと思っているので(ゾウファミリーに会いたいのだ!)、非常におもしろく聞かせてもらいました。
うれしかった出来事は、「動物園でお散歩」というブログで全国各地の動物園の素敵な写真を撮っていらっしゃるリッピさんにお会いできたこと。Web上の動物園好きの間では有名な方です。物販で、とべ動物園のゾウ「砥夢」くんの写真集をはじめいろんな写真を販売されていて、ほんの少しだけお話しできました。
相方さんがかつてWeb上で少しやりとりしたこともあって相方さんと僕のことを覚えてくれていて、ビックリしました(名前を伝えてわかってビックリ)。リッピさんはキリン好きで、僕の別のブログに載せた伊豆バイオパーク(現在の伊豆アニマルキングダム)のキリンの写真を気に入ってくれたことがはじまりです。ちなみに、このブログ「makitani.com」のモチーフにもなっているキリンでもあります。
僕は動物園が大好きなのですが、「動物園の魅力を多くの人に伝えることで、もっと多くの人に動物園に興味を持ってもらって、実際に足を運んでもらいたい」という意識で、自分にできることを模索しています。いわば「動物園のマーケティング」です。いつかちゃんと本腰入れて取り組みたいと思っています。
「毎日1枚、動物園」として動物園の写真サイト「カシャコ!」を始めたのも、その取り組みのひとつです。
いまの動物園の取り組みや「エンリッチメント」に興味を持たれたら、以下の本が参考になると思います。
成島 悦雄¥ 1,480
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川端 裕人¥ 690
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後者の本の著者、川端裕人さんも、エンリッチメント大賞の審査員として会場にいらっしゃいました。
さて、僕も来年からはもう少し、動物園を支援する取り組みを前に進めたいと思います。