スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式でのスピーチ

書こうと思いながらノロウイルスにかかってしまい、やっと今日、大寒の日に書いています。

2005年のスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式でのスピーチが、字幕.inでYouTube動画に字幕を入れる形で再び話題になっていました。

字幕.in | Steve Jobs Stanford Commencement Speech 2005

このスピーチは、僕の人生を変えたスピーチです。毎朝「ほぼ日手帳」を開いて一日のスケジュールを組み立てるときに「Stay hungry, stay foolish.」とページの一番上に書いていますし、「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら」とときどき思い返したりしています。そのスピーチが、字幕.inで「字幕を入れる」という(個人的には理想的な)形で誰かによってアップされ、話題になり、そしていまもそこにあるということは、いろんな思いや思惑や著作権やなんやかんやを思わずにはいられません。

願わくば、このままこのメッセージが後世に残されんことを。

僕は、「死」を意識したことが2度あります。一度は1995年の阪神淡路大震災のとき、もう一度は2005年のJR福知山線脱線事故のとき。

阪神淡路大震災では、何が何だかわからないほど揺れた地震とその後の余震の恐怖の中で「いつやってくるかわからない死」におびえ、JR福知山線脱線事故のときは、当事者ではないものの、結婚後の住まいが最初の候補地であればその電車に乗っていたかもしれないという運命の紙一重さに震えました。

人間て結構簡単に死んでしまうもんなんだ。特に2005年の脱線事故のときにそう感じました。

その直後に出会ったのがスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式でのスピーチ。「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことをわたしは本当にやりたいだろうか?」 このメッセージは非常に重く、大きいものでした。

そして僕は、いま東京にいます。「インターネットを通してクライアントが顧客とより良いコミュニケーションがとれるように」お手伝いさせていただいています。今日が最後の日だったとしてもできるだけ悔いがないように、毎日を生きています。
字幕.inのスティーブ・ジョブズのメッセージを見ていて、言葉の持つ力に感嘆します。そしてまた明日の朝、「ほぼ日手帳」を開いて「Stay hungry, stay foolish.」と書くのです。

明日もがんばります。

書き殴り失礼。

ちなみに、スピーチの原文はこちらです。

Text of Steve Jobs’ Commencement address (2005)

追記。字幕.inがどうも思いので、YouTubeの日本語字幕のものを載せておきます。