広告の習慣性

雑誌『+DESIGNING』の05号(「広告。」特集)の「新聞の広告学」の項目で、楽天トラベルの突き出し広告(突き出しユニット)の広告事例が取り上げられていました。僕もこの広告、好きです。

僕が取っている新聞は朝日新聞なのですが、結構前からやっていると思ったら、2005年10月からほぼ毎日掲載されているとのこと。テレビ欄をめくった第1社会面の左端。スナフキンのかわいいイラストとともに、毎日違うコピーが添えられます。

『+DESIGNING』によれば、このコピーライターは2名だそうですが、大変ですね、これ。2006年3月以降からはコピーを一般公募していたらしく、これまで約7500件の応募で40件が掲載されたそうです。この公募したときの広告も『+DESIGNING』に載っていて、これも結構面白い。

新聞において「毎日掲載」「毎日違う」というのは「天声人語」や「素粒子」などと同じで習慣性が生まれますし、愛着もわきます。楽天系とはいえ、昔の「旅の窓口」時代からのキャラクター、スナフキンを使っていることと、同じく「旅の窓口」からの黄緑色のカラーリングで続けていて、あまり楽天色は強くなく、スナフキンのおかげでずいぶん「遊んでいる感」が出ています。

読まれなくなってきたと言われている新聞ですが、新聞というメディアとターゲットを考えたうまい広告なんじゃないかなと思います。