MarkeZine Day 2008レポート:「マス広告VSネット広告からの卒業 次世代マーケティングの作法 」

9月12日に参加したMarkeZine Day 2008のセミナーの中から、パネルディスカッション「マス広告VSネット広告からの卒業 次世代マーケティングの作法」のレポートです。河野さん、CAテクノロジー小越さん、博報堂須田さん、ユニクロ勝部さんという4名。このパネルディスカッション目的でMarkeZine Day 2008のイベントに申し込んだようなものなのですが、やはりおもしろい話が聞けました。

もう既にモデレーターの河野さんの視点でのまとめがブログに上がっていて、大まかな流れ自体はそこでわかると思うので、個人的に感じたところを書きます。

マス広告 VS ネット広告からの卒業 次世代マーケティングの作法(昨日のパネルディスカッションのまとめ) (smashmedia)

いまのネット広告の値段の相場って安いですか?高いですか?

いろんな広告がありますし、(小越さんも言っていましたが)需給関係で値段が決まるので何とも言えないところですが、僕も広告を出す側の視点で見れば高いと思うものがあります(ややこしいのでバナー広告やタイアップ形式の広告などを対象としてます)。感覚値ですが、それ相応の価値がありそうなものもありますが、なんだか各社横並びで同じような値段をつけていると感じられるところもあって、んーなんだかなあと思うものもあります。

UNIQLOCKはどのくらい売上に貢献したんですか?

この話題がやはりおもしろかったです。ここでユニクロの勝部さんがおっしゃっていた「ウェブの広告は刹那的、だからメディア、インフラ的なものを作りたかった。費用ではなく資産」というところが聞けただけでも満足。もちろんそうなんだろうとは思っていましたが、明確にそれを意図して計画されていたというところが素敵です。ユニクロはウェブに対する取り組みはすごくアグレッシブですし(最近少し落ち着きました?)、もちろん体力がないとなかなかできないところですが、「Webマーケティング」はこういうところに進まないと自転車操業になってしまうとも思います。

どうしてもウェブの広告は直接的な費用対効果を求めてしまいがちなので(数字ですぐにわかってしまうので)、長期的な視点でウェブの広告を捉えることから避けがちになっていると思います。企業側も全体的に短いスパンでの結果を求めるようになっていると感じますし、でも、狭い範囲での費用対効果だけを見てウェブの広告や「Webマーケティング」をひとくくりに捉えて判断しまうのは非常にもったいないと感じています。もっと活用できることはありますし、ポンと投資すれば1ヶ月後に結果が出るものばかりではないです。

そういうところをユニクロさんは冷静にみてらっしゃるなあと、むしろ長期的な視点での取り組みにしか目を向けていないような印象さえ受けました。

この部分の話が聞けただけでも価値があったと思います。

まあ僕も前のブログで「インターネットキャンペーンばかりが話題になっても仕方がない」と書いたことはあったのですが(そしてそれは間違っていないとも思っていますが)、なんだかんだいってもユニクロのお店行きますしね。あんまり買わないですけど、無印とユニクロはなぜだか店舗に入っていろいろ物色してしまいます。たぶんブランドづくりが気になるから。

パネルディスカッションとしては、よくあるグダグダな感じにならずにコンパクトにまとまっていたと思います。ちょっとだけこぢんまりとまとまりすぎている(遊んだ部分がなかった)印象はありました。「トークセッション」ぽくはなかったですね。でも非常におもしろかったです。

【MarkeZine Dayパネルレポート】 「UNIQLOCK」は売上に貢献したのか?その答えは…:MarkeZine(マーケジン)

2件のコメント

  1. 感想ありがとうございます。
    まあ1時間で遊んじゃうと、グダグダ感しか残らないと思うので、個人的には(自画自賛でこっぱずかしいですけど)悪くない時間の使い方だったんじゃないかなと思っています。

  2. とてもよくまとまっていましたよ。いろいろ用意周到して臨んだように感じました。もう少し時間がとれたら、パネラー間での意見のやりとりがもっと取れて広がりが出たのかなと思います。でも、すごく満足でした。

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