脱「Webアナリスト」、と書こうとして

『脱「Webアナリスト」』、と書こうとして、やっぱりもう「Webアナリストでいいや」と思いました。

実は去年の秋ぐらいから、「Webアナリスト」と名乗るのに少し嫌気がさしていたんですね。『Webアナリスト養成講座』という書籍が出たり、なんとなく狭い界隈での「はやり言葉」のような気がしていたのと、「分析屋?」と勘違いされるよなと思ったりで、そろそろ違う肩書きにしようかなと思って、かれこれかなりの月日が経ちました。

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「緑色のボタンはコンバージョンにつながりやすい」とは限らない

他社ではベストプラクティスな手法が、必ずしも自社にとってベストプラクティスではないというお話。

考えればあたりまえの話ですが、「成功事例」ってそういうものですよね。Webユーザビリティ系、制作系のノウハウやTips系でも、実はそういったものもいくつかあるのではないでしょうか。

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makitani.comの20%は「マインドマップ」でできています

自分にとってこのブログは大事な「自分メディア」なので、なんとか成長させようと定期的に小さな小さな改善を重ねています。でも、客観的に見れば「まだまだなブログ」。「こういうキーワードでの流入増えないかな」とか「サイト内の回遊にもっとつなげられないかな」と試行錯誤していますが、こういう仕事をしていても悪戦苦闘するわけです。

流入の内訳を見ても、80%ぐらいは検索からの流入です。もう少し人気のあるブログならこの割合は概ね低いと思うのですが、「まだまだなブログ」ならこのようなものでしょう。検索キーワードも実は偏っていて、大きな検索キーワード群6つで検索流入の半分ぐらいを占めています。しかも、個人的には特別ありがたくも迷惑でもないキーワード群。

こんな感じ。

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Webアナリストに必要なスキル

アクセス解析/Web解析の領域を中心とした仕事をする職業をWebアナリストと呼びますが(大雑把ですいません)、そのWebアナリストに必要なスキルは大きく分けて3つあると思います。

  1. 統計的な発想、スキル。仮説立ててデータを分析でき、数字を作り出すことができること。
  2. テクニカルな側面。アクセス解析ツールの導入時のインプリや設計、サポートは、データの取得の面で密接に絡んできます。
  3. Webマーケティングの素養。データを読み解いて、じゃあこういった改善案を、という際にせめてマクロな視点で考えられること。細かい部分もいくつかの領域では必要かと。

この3つをすべてしっかり揃えるのは実はかなりハードルが高いのではないかと思います。自分に目を向けてみても、「統計的な発想」と「テクニカルな側面」は7割ぐらいの状態かもしれません。

大学で偶然にも専攻の「教育工学」という謎の領域で統計をかじっていたというのもあったり、長くWeb制作の領域に身を置いていたりというラッキーな面はありましたが(「connecting the dots」だ)、残念ながらいくつかの穴があるのは把握しています。まだまだだと思っています。Webマーケティングの素養は9割ぐらいあると思っているのですが。

「アクセス解析ツールを使うことができる」程度では、ただの「レポート提出屋」に終わってしまうかもしれません。

こんなことを思ったのは、衣袋氏のブログエントリーを読んで「ああそうだ」と思ったから。

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「アクセス解析」は少しずつ浸透してきましたよね、ん、あれ?

今年2009年、「アクセス解析」「Web解析」は改めて重要性が認識されたというか、浸透したというか、広がりを見せたんじゃないかと思います。セミナーやイベントではWeb解析系のセッションが必ず組み込まれ、この景況感でいかにいまある資産を有効に活用するかという視点で「効果を検証してチューニングしていく/最適化していく」という内容の話がよく聞かれたことだと思います。

5年前には「SEO」やらがずっとバズワードでみんな流入という名のゲームに一所懸命だったのですが、徐々に「アクセス解析」が波に乗ってき…、あれ?


Google Insights for Search で完全なレポートを表示

まあきれいな右肩下がり。

ええと、ネタですよ。検索全体のボリュームに対する割合ですし。とはいえ、ねえ。

石井さん菅原さんがずっと根気強く種をまいてくれて、それがある程度目に留まるくらいに成長してきたのではないかなと思います。今年は、デジタルフォレストがNTTの傘に入り、オムニチュアがアドビに吸収され、Google Analyticsが怒濤の機能追加で気がつけばハイエンドなツールになっていたというのが象徴的なところでしょうか。効果検証なしにはマーケティングではないという(いやそもそもそれがないといけないはずなのですが)、お金にシビアな時代にそれが再確認されたというのが今年だったのではないかなと。

個人的には、愚直に少しずつ改善していくのがWeb解析/アクセス解析なのだと思っているので、その姿勢でこれからもいろんな企業様や皆様のお手伝いさせていただければなと。

thanks and see also:
ASCII.jp:アクセス解析セミナーで参加者が聞き入る4テーマ|編集者の眼

あんけいさんの「私的勉強会 解析しないと」で感じたことや、僕のやり方やら

12月4日、あんけいさんによるWeb解析/アクセス解析の勉強会「私的勉強会 解析しないと」に行ってきました。以前に雑誌の執筆で声を掛けていただいたり、その後いろんなところでよくお会いしたりするのですが、タイミングが悪くいつもセミナーなどは聞けなかったので、やっと聞けたというか。

勉強会の内容の軸は「KPI」。どういうことを意識すればいいのかや、具体的な事例によるクイズが設けられていたりと、1時間(でしたっけ?)があっという間でした。

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ブログエントリー記事下の関連記事リンクのクリック率は1.48%

ブログのエントリー記事下にある関連記事へのリンクのクリック率を、自身のブログを参考に出している記事を知りました。

記事下にある「関連記事」のクリック率はどのくらい? 答え、3.37% - Publickey

こういう数字はあまり表に出てくることがなく、公表することはとても大事だと思います。ですので、このブログ「makitani.com」での関連記事リンクのクリック率も出してみたいと思います。

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アクセス解析ツールは2つ入れよう

企業が運営するサイトでも個人が運営するサイトでも、アクセス解析を入れることがまあだいたいあたりまえの時代になってきました。やはり多く利用されているのはGoogle Analyticsでしょうか。無料で使い勝手もよくて、高機能ですから。

さて、このエントリーで書こうとしている内容は、見出しのまんま「アクセス解析ツールは2つ入れよう」というもの。「リアルアクセス解析」の小川さんが書いた内容そのままですね。

アクセス解析サービスの分類と、「ダブルタギング」について – リアルアクセス解析

小川さんのエントリーは、どちらかといえば企業向けのお話。じゃあ個人のブログだとどうなの?ということで、個人でも2つ入れたらいいよ、というお話。

ブログでGoogle Analyticsって、人によってはトゥ・マッチなんじゃないかなと最近ちょっと思っています。僕はまあ仕事でもありますし、アクセス解析は大好きですからいいのですが、Google Analyticsは高機能なのでレポートも多いんですね。「いろいろ見れる」というのは利点ですが、人によっては「見ないレポートも使わない機能もいっぱいあって、よくわかんない」かもしれないです。

という僕も、このブログの状態をさくっと見るのにはGoogle Analyticsじゃなかったりします。ええ、Google Analyticsは好きなんですけど。

とりあえず見るのは、「Clicky」というツール。有料版にしようかと何度考えたことか。

Clicky

「その人がどこからやってきて、どのページとどのページとどのページを見ていった」というのがすぐにわかります。Google Analyticsって意外にそれが面倒くさかったり、途中がわからなかったり。

ブログだと、自分のブログを書くモチベーションを上げてくれればよかったりしますから、それがすぐにわかれば、すぐにうれしい。そういうの大事。簡単にテンションの上がるアクセス解析って大事。

別になんだっていいと思います。数字が違うのはツールが違うためで、その違いを追求しては駄目ですが、違う角度で見ることができたり違う指標が取れたりするツールを、高機能なツールと一緒に入れておくといいですよ。僕の場合はあれやこれやと入れすぎですが(これでもだいぶはずしました)。

ということで、ちょっとフランクに書いてみました。