ありがちなKPIツリーでKPIを決めていたら月並みな存在に終わるかもしれない。
ゴールをKPIツリーに分解したらよく見かけるような内容になり、そこから大して驚きもない指標をKPIとしてチョイスすると、事業はその方向にそれっぽい感じには進むと思う。でも、ユニークなポジションには向かいにくい。
そういう話を書こうとキーボードを叩き始めたけれど、既視感があって調べたらその話は去年に書いていた。なので違う話を加えてみる。
ありがちなKPIツリーでKPIを決めていたら月並みな存在に終わるかもしれない。
ゴールをKPIツリーに分解したらよく見かけるような内容になり、そこから大して驚きもない指標をKPIとしてチョイスすると、事業はその方向にそれっぽい感じには進むと思う。でも、ユニークなポジションには向かいにくい。
そういう話を書こうとキーボードを叩き始めたけれど、既視感があって調べたらその話は去年に書いていた。なので違う話を加えてみる。
ページビューとは。
まあみなさん、アクセス解析はそういう前提でよろしくどうぞ。
以前にも書きましたが、ページビューは雑誌をめくったような程度ぐらいのニュアンスで捉えていてもいいんじゃないかなと思います。
WAA (Web Analytics Association) が昨年2007年8月に発表した26のアクセス解析の指標を改訂するようです。
New Standards Definition Doc | WAA Blog
現在は草稿の段階で、フィードバックを今年2008年いっぱいまで受け付けてから最終のものを発表する模様。
なお、昨年発表された26のアクセス解析の指標を翻訳したものはこちら。
9月22日付で暫定的に発表された29の指標を挙げておきます。
アクセス解析の「平均サイト滞在時間」には、直帰した人の分は含まれていません。いや、含まれているのですが、滞在時間「0」として含まれています。
たとえば、ウェブサイト全体の直帰率が40%だったとして、ユニークセッションの40%のアクセスのそれぞれの滞在時間は「0」として計算されているはずです。
大抵のアクセス解析ツールでは、ページの滞在時間は「あるページにアクセスした時間」と「その次にアクセスしたページの時間」の差分で算出されています。ウェブサイト全体の滞在時間であれば、その数字の積み重ねです。たとえばGoogle Analyticsでも同様で、ちょうどそれにまつわる話題のエントリーがあがっています。
PV(ページビュー)はまだまだWebサイトの指標として強くて、「PVが高い=すごいサイト」と無条件で思われていたりします(確かにある意味そうなのですが)。でも、改めて考えてみれば、PVとはブラウザーにリクエストされた回数のことです。「そのページがちゃんと見られた/読まれた」という保証は全然ないんですね。
PVを「雑誌のページをめくったような程度」というように仮に思ってみると、そのページで手掛けなければいけないことがたくさん見つかるんじゃないかと思います。ちゃんと読ませるために。ちゃんと誘導するために。
PVは確かに重要な指標ですが、それだけに一喜一憂するのではなくて、他の指標もちゃんと見なければならないし、PVをはじめそれらの指標の意味というかニュアンスを、つかんでおかなければいけないと思います。滞在時間だって、「次の指標だ!」と騒いでいないで冷静に判断しなければいけないですしね。
2011年1月23日追記。私も策定に協力しておりますが、2010年7月にアクセス解析イニシアチブが用語定義のガイドラインを発表しております。
アクセス解析の集計と用語定義ガイドライン第2版を発表 アクセス解析イニシアチブ
ですので、下記内容は間違いではありませんが、やはり情報が少し古くなっているということもあり、今後はアクセス解析イニシアチブ発表のガイドラインををご参照ください。追記終わり。
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Web Analytics Association (WAA) は8/23、アメリカのサンノゼで行われたカンファレンス Search Engine Strategies にて、新しい26のWeb解析指標 (WAA Standards Analytics Definitions) を発表しました。
これまで一般に使われてきた「PageViews」「Visits/Sessoins」「Visitors」に加えて、23の新しい解析指標を追加しています。アクセスログ解析のこれからの標準的な指標として、押さえておくべきものでしょう。
ここではざっと、この26の指標について拙訳ながら翻訳しておきます。
Japanese Edition translated by Yasuki Ichishima.
指標の日本語については、一般的に用いられる単語、Google Analytics などで使われている用語を中心に、僕の判断で選んでいます。よりふさわしいものがありましたらご指摘ください。
知っていて当たり前の人もいるでしょうが、「Entry Page」と「Landing Page」の違い、「Visit Duration」の理解とか、あやしい人も結構いるのではないかと思います。全部が全部必要な指標というわけでもないですが、理解はしておきたいですね。
追記。MdNから2008年8月18日に出た雑誌『Web STRATEGY vol.17』のアクセス解析の特集「アクセス解析で組み立てるWeb戦略」に、4ページほど記事を書かせていただきました。アクセス解析の指標の意味と、ビジネスでのその捉え方を簡潔にまとめています。よろしければどうぞ。
ちょっとタイミングを逃した感がありますが、アメリカの調査会社ニールセン・ネットレイティングス(Nielsen//NetRatings)がサイトの価値を表す指標をPV(ページビュー)から滞在時間に変更すると発表しています。
最良の指標は「総滞在時間」、Nielsen//NetRatingsが位置付け見直し – INTERNET Watch
ニールセン・ネットレイティングス、PVでなく滞在時間でサイトをランキングへ:ニュース – CNET Japan
ITmedia News:Nielsen//NetRatings、ネット視聴率の測定方法を変更
ページビューでは Web 2.0時代のサイトを正しく評価できない―米ネットレイティングスが「滞在時間」を重視 – MarkeZine
先日、「簡易的にブログを評価分析(解析)する方法」と題して、主なツールやサービス、方法を紹介しました。そこで最初に取り上げた「購読者数」ですが、僕はブログを純粋にブログとして評価するのであれば、購読者数を基準にするのが一番ふさわしいのではないかと思っています。購読者数、つまりRSSを含めたフィードの登録者数/購読者数です。欲を言えば、そのブログをブックマークしていたり、アンテナサービスに登録している数も含めたいです。
あくまで欲を言えばですが。