数字のメッセージは強いけれども

数字のメッセージは強いけれども、同時に何種類も提示すると、とたんに何も届かなくなってしまうかもしれません。

ゆうちょ銀行の広告

上の写真は、新宿の地下街にて見かけるゆうちょ銀行の広告。8種類ほどの広告が連貼りされているのですが、ここを通りかかるとき、広告は目にとまるのですが、ここから何もメッセージを受け取らないんですね。有名人の笑顔がいくつもこちらを見ているのに、「うーん、ああいいや」となってしまう。

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もっと京都タワーの地位向上とブランディングを

京都タワー

もっと京都タワーの地位向上とブランディングを望みます。東京タワーと比べると言わずもがな、通天閣と比べても雲泥の差かもしれません。

先週行ってきた京都旅行で、京都タワーに行きました。大学が京都だったこともあり、またその後何度も京都に足を運ぶほど京都は好きなのですが、京都タワーに実は行ったことはありませんでした。

このフォルムが好きなんですね。東京タワーはしゅっとスマートでかっこいいんですが、京都タワーは和風で丸みを帯びてやわらかい感じ。

で、京都タワーのミニチュアの「何か」をお土産に買って帰ろうと行く前から思っていたのですが、これが皆無なんですね。見事にありません。

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コンビニのチロルチョコの価格が「20円」の理由

いまはコンビニを中心に売られているチロルチョコ。僕らが子供の頃は駄菓子屋さんで売られていましたが、当時の値段は10円でした。いまコンビニで売られているものは20円です。

てっきり時代の流れで20円に値上がりしたのだと思っていたのですが、違いました。「コンビニに流通させるためのバーコードをパッケージに載せるために、大きなサイズのものを準備した」というのが理由だそうです。2月13日放送のTBSのテレビ番組「キズナ食堂」で知りました。

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「プロの道具としてはまだまだだけど、ご家庭では使いやすいはずですよ」

シリコン素材のおしゃれなキッチン雑貨として人気のルクエ。「マキス」(「巻き簾」です)なんてのもあるんですね。しかもメイド・イン・スペイン。

その「マキス」のパッケージに日本の寿司職人からのメッセージが載っていたのですが、ちょっとうまく表現できていていいなと思ったので、紹介。

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会話するつもりがないのなら、企業から声を掛けてはいけない

UCCのTwitterでの騒動の件。この土日からぽつぽつとポメラに駄文を連ねていたのですが、まとまらないので一旦リセット。で、今朝に見出しと数行だけなんとなく書いてみて続きは帰宅後にと思っていたら、UCCが改めてメディア向けに状況説明を行い、「炎上例として経験共有」するつもりだとのこと。ちょっと予想していなかった展開。

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自宅用にも買わせる帰省土産 – 大阪名物くいだおれ太郎プリン

体感的な印象で書きます。東京よりも大阪(含む関西)の方が、種類やバリエーションもそうなんですが、お土産のバイタリティは圧倒的に強いんじゃないかと思います。大阪に帰省したときに、毎度のことながら「すごいなあ」と感心します。これでもかというくらいの勢いで買わせようとしてきます。

吉本系の濃いものから、粉もんのコテコテ系から、ちょっとお洒落なものもあったり、京都の上品なものもこっそり主張していたり、神戸のあか抜けたものもあったり。他人に配るようなお土産ももちろんなのですが、自宅用に買いたくなるものがすごく増えていると思います。

ということで、うっかり買ってしまいました。「大阪名物くいだおれ太郎プリン」。閉店した道頓堀の食堂「大阪名物くいだおれ」と堂島スイーツとのコラボだそうで、2009年4月に登場だとか。

大阪名物くいだおれ太郎プリン

パケ買いです。このパッケージはズルい。偶然いただいた紙袋もかなり素敵。

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『ソーシャル消費の時代』を読んだ

『ソーシャル消費の時代』

『ソーシャル消費の時代』を読みました。電通ソーシャル・プランニング局長による本。生活や消費やトレンドに関するデータを分析してその意味をくみ取り、そこから副題『2015年のビジネス・パラダイム』とあるとおり、近未来消費シーンを予測するという内容。いやいや予測だけではなく、新しいビジネスのアイデアがかなり転がっています。

基本的には、暗い未来ではなく、明るくてバラ色な未来が描かれています。ややもすれば楽観的ともとらえかねない内容のものもあるし、「いやそれは御社が関わっているプロジェクトだからじゃないですか」とつっこみたくなるようなところもあったりします。でも、個人的にはすごく楽しめました。新しい発見はたくさんありましたし、自分が気がついていない世界が山ほどあるというのも知ったし、アイデアをいくつももらいました。もちろん、「2016年東京オリンピック」のように、もういったん終了してしまった未来もあったりするのですが、それはさておき。

「家族」は変わるし、食は変わるし、仕事観や健康観も変わっていくのです。少しずつ。

都合よく解釈しているといえばそれまでですが、僕はこういう視点を支持したいです。未来は明るくあってほしい。少なくともいま僕らは光が差す方へ向かおうとしているし、光が差すかもしれない方向を一所懸命探しています。「世の中もう駄目だから」なんて思っていないですから。

とにかく、数多くのデータが並ぶのですが、じゃあそれがどういうことで、なぜそういうことになって、これからどういう方向になりそうなのか、そうなるとどういうことが起きるのか、そういう一連の流れで2015年といういまから6年後の近未来の予測が立てられていて、わかりやすいというか腑に落ちるというか。

あ、軽くだまされているのかな。いやいや。

この本での僕の中で少し光ったキーワードは「食」「健康」「観光」でした。もうビジネスとしても取り組みが見えている分野もありますが、何かしら食らいついていきたいな、と。

ソーシャル消費の時代 2015年のビジネス・パラダイム (講談社BIZ) (単行本)

ソーシャル消費の時代 2015年のビジネス・パラダイム
上條 典夫
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「誰に何を売っているのか」

「誰に何を売っているのか」。あたりまえで簡単な質問のようですが、深い質問でもあります。自分たちのビジネスを考えるとき、片やお客様のビジネスのお手伝いをさせていただくとき、ときどきこの問いに立ち戻るようにしています。

たぶん根っこは同じ話。「誰に何を売っているのか」。僕はいまインターネットの領域のビジネスに身を置いていますが、Web解析をやってるWebアナリストである以前に、優秀なマーケッターでありたいと思っています。希望です。そしてもがいています。「誰に何を売っているのか」と偉そうに言う僕だって、そこから先は簡単な道のりではないのです。

だから実は、このブログでもできるだけWebの話を避けていたりもします。

さて、少し恥を忍んで、2年前の文章を晒してみようと思います。某サイトに載せたものなのですが、現在はそのサイトからリンクが切れているので、もうよいでしょう。いま読み返せば、時代が感じられたり、ちっちゃいやつだなとか強引なまとめ方だなとかトホホに思ったりしますが、根底の考えとしてはあまり何も変わっていません。

それではどうぞ。

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