『ウェブ解析力』を読んだ

IMJの方々によるアクセス解析の本『ウェブ解析力』を読みました。悔しいですがよくまとまっています。良い本です。

第2章では、「解析データの読み方を知る」という内容で、アクセス解析の様々なタイプのレポートをどのような視点で見ていけばよいのかについて触れていたり、第7章では「解析データの伝え方を工夫する」という内容で、いかにしてデータを意味のあるものとして伝えるかについて書かれていたりします。従来のアクセス解析の本ではあまり触れられていなかった点ですね。

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『刺さる広告』を読んだ

『刺さる広告』

『刺さる広告』という本を読みました。正確な書名は『費用対効果が23%アップする 刺さる広告』ですが、いずれにせよこのタイトルは別の内容を想起してしまいそうで、ふさわしくないと思います。といっても英語の原題も『What Sticks』なのですが、でも非常に良い内容でした。

これまでないがしろにされてきた広告の「効果測定」をなんとか論理的、科学的に実施して、広告費用やその配分の最適化を図りなさい、という内容の本。これまで無駄に浪費してきた(そして浪費してきたことにすら気がつかなかった)広告費を効果が高い部分に配分し、ROIを高められるというもの。あまり「ROI、ROI」というと机上の空論ぽく聞こえますが、実際そういう内容です。

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『グランズウェル』を読んだ

『グランズウェル』

『グランズウェル』を読みました。といっても6月初旬には読み終えていて(読み終えるのにもかなり時間がかかりましたが)、それから書こう書こうと思いつつ、うまくまとめられずに今日に至っています。なので、うまくまとめられていないまま書きます。とりえあず吐き出すことは大事。

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『ウェブはバカと暇人のもの』を読んだ

『ウェブはバカと暇人のもの』

『ウェブはバカと暇人のもの』を読みました。同意するところが多くてかなりおもしろく読めたのですが、この本はたぶん読む人を選びますね。内容もそうですし、文体というか醸し出す雰囲気というか。

ウェブはみんなよくわかっていないから過剰な幻想や期待がもたれていて、都合よく解釈するときもあれば、意味不明に非難したりするとか、そういうくだりはものすごく同意。ウェブはバカと暇人のものかどうかは何とも言えないけど(だとしたらたぶん僕は暇人なんだろう。ああでもそうかもしれないw)、まだまだ局地的なものだと思うし、この本で書かれているとおりまだまだテレビなどの影響力の方が圧倒的に強いのも確か。Googleの急上昇ワードの最新のものを結構ウォッチしていますが、そのときテレビで放送されているものがかなりの割合で反映されていますしね。

「ネットで話題」とか「ネットでクチコミ」とか、リアルな世の中で起きていることに比べたらものすごく小さいし、大したことはない。そのあたりも同意。ひどいものならでっち上げかもしれないですし、「どうせわかりっこないから『ネットで話題』って書いとこう」とか。

ウェブに対する過剰な期待や楽観的視線への釘さしという意味で、とてもいい本。

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ローカルな日本(地方)だからこそのクリエイティブ

久しぶりに雑誌を買いました。正確にはムックですが、数ヶ月から半年ぶりぐらいかもしれません。『Discover Japan vol.4』。特集は「世界がうらやむあなたの知らない日本」。

「世界発 » 地方着 47都道府県デザイン観光ガイド」と銘打って、日本各地のすてきなデザインの建物や美術館や民芸品やお土産(食べ物)や、地方で活躍しているクリエイティブな人とそのプロダクツの紹介やらがわんさか載っています。

「地方」という言い方が適切かはわからないものの、あえてここでも「地方」という言葉を使いますが、ローカルな地方だからこそのクリエイティブというものにあまり意識していなかったので、ものすごく新鮮でした。

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「シュガーマンのマーケティング30の法則」を読みました

「シュガーマンのマーケティング30の法則」

「シュガーマンのマーケティング30の法則」を読みました。海外の著名なマーケッターの本で、こんなに楽しく(文字どおり楽しく)読めた本はなかったです。翻訳された本であることを忘れるくらい(とはいえそこは外国っぽいトーンですけど)ごく自然に読めましたし、展開されるエピソードが普通におもしろいです。なんだか下手な小説の感想文みたいになっていますな。

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『死にカタログ』という本

『死にカタログ』

『死にカタログ』という本に出会ったのは去年の春か夏ぐらいでしょうか。そのときの会社のそのときの隣の席だった(と思う)M君の机にあった本。M君は当時ベトナムに行っていて不在で(結局そのままベトナム在住になってしまったけど)、なにげなく僕はこの本を手にとったのですが、思いのほか真摯に、でもカジュアルに「死」に向きあった本で、「うわ、この本すごい」と思い、その数ヶ月後に購入に至ったという、そういう本。

書いたのは、R25の表紙のイラストや「大人たばこ養成講座」などを手掛けるアートディレクター寄藤文平さん。もちろんここでは本文も。

世界のいろんな「死」の概念を紹介したり、統計的な「死」をまとめたり、そこにそれに対する寄藤さんの素直な言葉が続きます。ものすごく丁寧な仕事で、丁寧なイラストで、丁寧な言葉。丁寧? まあいいや。この本を仕上げるのに2年近くかかったとあとがきにもあるのですが、けっして軽い本じゃないです。丁寧に丁寧に作られた本。言葉もものすごく選ばれている。

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『「残業ゼロ」の人生力』を読みました

『「残業ゼロ」の人生力』

『「残業ゼロ」の人生力』を読みました。自分で買った本ではなく、会社から借りてきた本ですが。

今年は、年の初めになぜか目標や一年を通して意識するテーマを見つけられなくて、もやもやとした感じでしばらく過ごしていたのですが、2月頃から「パフォーマンスを上げる」ことをテーマにしよう、意識していこう、と考えがまとまって、気分的にも落ち着いていまに至ります。

その「パフォーマンスを上げる」ための後押しというか、意識を定着化の助けとなってくれそうな本。この1~2ヶ月、帰宅が結構遅いので、個人としてもなんとかしないとねと思ってます。

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