新宿の地下を歩いていて目に入ってきた広告。「母になるなら、流山市。」 千葉県の流山市の広告だそうな。「緑の近くで、子育てを楽しむ若い街。」というメッセージのようです。
ちょっとあんまり見ないメッセージに思えて、立ち止まってしまいました。僕は関西出身で4年半ほど前に東京に出てきたので、失礼ながら「流山市」を初めて知ったのですが、もし僕が仮に「親」だったとしてもきっとドキッとするコピー。写真もいいです。
流山市が、いまどういうコンセプトで都心の人にアピールしているかが、とてもスマートに伝えられていると思います。ほら、僕もこうやって「流山市ってどんなところだろう」とか、そういうことを調べて、いろいろとイメージしたりシミュレーションしたりするじゃないですか。
たぶん、そういうステップにまで至らせるだけでも、この広告は機能しているんじゃないかな、と。もちろん、いままさに「検討」の段階にいる人にとってはドンピシャな広告なんでしょうけれど、モヤッとした状態で頭の片隅に残ってくれるだけでも、きっとOKなんじゃないかなと思います。
「父になるなら、流山市。」のバージョンもあるそうです。
こういう「モヤッとした」ニーズを拾うことって、なかなかWeb上だけでの展開はむずかしいと思うんですね。リスティング広告だけなんてちょっとないでしょうし、交通広告での展開は「通勤」の側面から見ても合っていると思います。
追記。びっくりした理由のひとつを書き忘れた。自治体の広告でここまで展開しているのも珍しいよな。
流山市公式ホームページ
首都圏25ターミナル駅で市の駅貼り大型ポスター掲出 | 流山市
※うーん、サイトの受け皿が弱いなぁ。