指南役著の書籍『「考え方」の考え方』に、「制約はチャンス」という話が出てきます。よく聞く話ですが、読んでいて僕も「そういえば」と、制約があったからこそおもしろかった経験を思い出しました。制約とクリエイティビティの話。
小学校の5年生のときに一眼レフを買って以来(といっても当時のペンタックスの一番下のMGというカメラですが)、適度に写真をたしなんでいるのですが、これまで所有したカメラはどれぐらいあるのでしょうかね。
- ペンタックスの一眼レフ「MG」(1985年?)
- オートフォーカスのコンパクトカメラ(1997年。メーカー失念)
- 富士フイルムのデジカメ「FinePix」(1999年)
- Jフォンのカメラ付き携帯サンヨー「J-SA03」(2001年?)
- Polaroidのピンホールカメラ「ピンホール80」(2004年)
- LOMOの魚眼レンズのトイカメラ「fisheye」(2005年?)
- リコーのデジカメCaplio R5(2007年)
- カメラ付き携帯各種
結構所有してました。現役なのは「fisheye」「Caplio R5」と携帯電話です。
では、この中で一番楽しかったカメラといえば、断然Jフォンのカメラ付き携帯の「J-SA03」なんですね。
たしかサンヨーから出た最初のカメラ付き携帯で、Jフォンでもまだカメラ付き携帯は数機種しかなく、「写メール」なんて言葉もなかったころのものです。このカメラが制約だらけでとてもおもしろかった。
このような感じの写真でした。
- 画像は粗く、レンズは30万画素?
- ピント固定
- 写真データは120px×120px
- 写真データはメールで転送する以外に取り出し不可能
このように制約だらけ。でも、これで撮れた写真が妙に新鮮で、バシャバシャ撮ってました。ちっちゃい写真で細部なんて全然撮れないんですが、この制約の中で撮るのが楽しかったんでしょうね。
このときに撮った写真のデータがいまどこにあるかわからなくて、上の写真は一部なのですが(色補正してます)、いま見ても不思議な味があります。
もちろん、いま使っているリコーのデジカメはとても気に入っているのですが、それは「きれいに撮る」ことを目的にしているからでしょうね。ロモなどのトイカメラが一時期ブームでしたが、「写真を撮ってみるまでどんな出来具合かわからない」というところにおもしろさを感じる人は多いと思います。
そして僕もそのひとり。
これはLOMOの魚眼レンズのトイカメラ「fisheye」で撮った写真。
そしてこれはPolaroidのピンホールカメラ「ピンホール80」で撮った写真。ポラロイドがフィルムの生産をやめてしまったので、もうこのカメラで写真を撮ることができないのは寂しい。
制約はアイデアのひとつだと思うんですよ。