口コミマーケティングの危機

3/19、シックス・アパートの河野氏がプレゼンターを務めたネクサス・アドバンスセミナー「今そこにあるWOMマーケティングの危機~クチコミマーケティングの光と影」に行ってきました。

いわゆる口コミマーケティングはセンシティブなものであるがゆえ、安直に手掛けると「炎上」したりWeb自体の信頼性すら問われかねないので、もっと「正直に誠実に」向き合っていきましょうよというトーンのお話だったと思います。とてもよくまとまった内容でした。

その河野さんのお話を聞きながら、先週末の出来事を思い出していました。相方さんがネットで美容院を探していて、「ネットの口コミとかが全部嘘に見えて仕方がない」と言っていたのです。

相方さんは、ネットで家の近くの良さげな美容院を検索して探していたのですが、いわゆる評価系の美容院ポータルの書き込みを見ていて、どれもやらせだったり嘘っぽく見えたりして仕方がないとこぼしていました。ごく一般レベルのインターネットユーザーである相方さんでも、CGMに対して懐疑心を持ってしまう段階に来てしまっているのかなとそのときは感じたのですが、河野さんの話をすごくシンクロするなあと思いつつ聞いていました。

ちょうど1年ほど前、僕個人的にも口コミ系のコンテンツを見分ける術を持たざるを得ない旨を書いていたのですが(口コミ(クチコミ)が邪魔をする | sundaysoundtrack)、普段ほぼ一日中インターネットと接している僕だけでなく、一般のインターネットユーザーまでもそのようなことをしなければならなくなっている状況に、「汚染」されてしまっているよなあと感じるのです。

Webサイトを作り出し提供している側の人間として、またこの領域に大きく関心を持っている身としても、心に留めておきたいです。

セミナーのプレゼン資料は、河野氏のサイトに公開されていますので、ご覧になってみると良いと思います。WOMマーケティング(口コミマーケティング)には「言いたくなる何か」と「言いたくなったときにすぐ使える素材」が必要というくだりは、非常に的を得ていると思います。ひとり膝を叩いていました。
グループワークも楽しかったです。あと、河野さんとお話していて自分の中で盛り上がってしまったので、次のWOM勉強会ではぜひプレゼンで参加しますと宣言しておきましょう。