テレビの視聴時間は平均では横ばいだが、若い世代ほど減少している(2005年調査)

ちょっと可処分時間について調べていたのですが、ちょっと古いデータながら、NHK放送文化研究所の2005年度版の国民生活時間調査によればテレビの視聴者層が高齢化しているとのこと。報告書の要約では以下のような感じ。

  • テレビ視聴時間は、高い水準にあった2000年と比べて概ね横ばい
  • ただし、平日の男40代や女10~30代などは減少
  • テレビの長時間視聴の持続は70歳以上が支えている

図表:テレビの行為者率と時間量(男女年齢別・職業別) – 2005年国民生活時間調査報告書(PDF)より

※3/16追記。視聴時間の減少を示す赤い網を一部間違えていましたので、「5分以上減少しているもの」で改めました。

土曜日はなぜか増加していたり横ばいだったりするのですが、20代~40代ぐらいの平日と日曜日のテレビ視聴時間は軒並み減少していますね。特に平日の女性や日曜日は激減です。

インターネットの普及で、テレビの視聴時間は結局増えたの?減ったの?どっちなの?「ながら視聴」が増えたの?という状態だと思うのですが(アメリカでは増えたかもという調査結果もあります)、2005年の調査では少しずつ若い世代からテレビ離れは進んでいるようです。地デジが始まって、強制的なテレビの買い換え時期になると、この減少傾向は進むのでしょう(買い換えない人が確実にいるので)。ただ、ワンセグなどもあって、小さな可処分時間を使った視聴機会は増えるのかもしれません。

ちょうど先日、ネットレイティングスがインターネットネットユーザーのネット利用時間が大幅に増加したという調査報告を出していました。

ネットユーザーがネット上で費やした時間の総計である月間総利用時間は、2000年4月の5884万時間から、2006年4月には7億1857時間にまで大きく拡大した。これはネット人口が2000年の853万人から2006年には4.8倍の4114万人に拡大したことと、1人あたりの利用時間が6時間54分から17時間28分へと大きく伸びたことに起因している。

ネット利用時間、6時間54分から17時間28分に–ネットレイティングス調べ – CNET Japan

6年間でここまで増えれば、そりゃテレビの視聴時間も減るだろうなという感じなのですが、それにしてもネットの利用時間は大きく増加しています。

ところで、僕らの可処分時間の全体は増えているのでしょうか、減っているのでしょうか。電車の待ち時間や昼ご飯を待っている間とかの「ごくごく短い可処分時間」は増えているのでしょうが、ある程度まとまった長さの可処分時間はどんどん減っているように感じます。それについてはまた後日。