つい最近も、NHK で取り上げられたブログが「炎上」し鎮火するという出来事がありましたが、PR 目的のブログへの意識などについてのリサーチのニュースが出ていました。
最近は企業がブロガーに金銭や商品を渡して Blog 記事を書いてもらうプロモーションサービスが盛んだ。(中略)他人が書いた Blog で特定の商品やサービスが紹介されていた場合、その背後にスポンサーが存在したらどのように感じるか聞いてみた。
それによると、28.00%(306人)が「その Blog に対して不信感を抱く」と回答し、「スポンサー企業に対して不信感を抱く」という人も20.86%(228人)にのぼった。
Japan.internet.com デイリーリサーチ – ネットの口コミ、4分の3が参考に――Blog プロモーションの利かせ方
一方、「実際に役立つ情報だったり、スポンサーなどの情報が明らかにされていれば、特に気にしない」が残り約50%、ということになっています。ポイントのひとつは、「スポンサーなどの情報が明らかにされているか」ではないでしょうか。もしくは、もしスポンサーの存在を知ったときに「騙された感」を感じるかどうか。NHK で取り上げられたブログが放送後に大騒ぎになったのは、この辺りがクリアーでなかったからだと思います。
自分がいいと思っていないモノをブログで紹介して、読者の誰かがそれを購入したものの満足が得られなかった場合、誰もハッピーではないわけです。読者はつまらないものを買わされたと思い、ブロガーへの不信感も募らせ、スポンサー企業にも不信感を抱き……、結局は良いモノが最後に残ると思うのです。ブログも、商品も、企業も。まさに正直マーケティング。
PR 目的のブログが悪いとは僕は思ってはいません。ただ、情報の透明性と中立性は保ってほしいと思います。
- 提供企業やその背景をちゃんと提示する
- ブロガーは感じたことを自由に書く
このようなことについて、先日の RTC カンファレンスで購入した『口コミ2.0 – 正直マーケティングのすすめ』でやんわりと書かれています。口コミはコントロールできないという前提で考えるといいのだと思います。
ところで、モノをブログで PR するというところに密接に関わるであろうアフィリエイトについて、先日参加した「第10回 WebSig会議」の第2部で、2006年まとめと2007年予想のところで出てきた「アフィリエイトが元気がなくなったきた?」というのには、僕も同感です。その根元はこの不信感と少しつながっていると思うのですが、これについてはまたどこかで。