1/21の NHK スペシャル『グーグル革命の衝撃』を見ました(正確にはビデオにとって見ました)。CGM あるいはソーシャルメディアで放送前から話題になっていたこの番組、正直な感想を言えば、「Google に対するネガティブな印象を与えるような誘導をしているなあ」というものでした。NHK らしいといえばらしいですが、Google としては知名度獲得はさておきあの内容は本意なのでしょうか。特に、僕たちの情報をすべて Google が取得しようとしていることに対する警告的なトーンなど。番組を見た後味はちょっと良いものではありませんでした。
とりあえず、たつをの ChangeLog で取り急ぎのまとめがアップされています。
僕がこの番組を見終わったときに思い出したのは、元フィードパス小川浩氏のブログでのずいぶん前のエントリー。
GoogleやAmazonを使っていると、だんだんと使い勝手が良くなって、いろいろと親切なサービスを与えてくれる。これは非常に快適だし、効率も良くて便利である。
しかし、同時に、僕の好みや行動方式を徐々にだが自動的にデジタライズして、Web上にプールされていくという多少の怖さは拭いきれない。また、選択肢が自動的に提示されることで、自分の意思決定が左右されて、かえって不自由なこともあるのである。(中略)スタバの店員さんの笑顔は爽やかだし、Googleのサービスは便利だが、そうしたメリットは、多少の不自由やプライバシーを提供しながら得られるものなのである。
僕たちの感じる便利さは、何かと引き替えに得られていることがあります。その引き替えにする「何か」を、僕らはちゃんと把握してコントロールしなければいけないですし、ここまでは OK という線引きをしなきゃいけないと思います。でも、とても当たり前のことなんですけどね。