経験則のものを科学的にとらえること – 『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか』を読んだ

『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか』高城剛 著

高城剛氏の本『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか』を読みました。観光資源のなかったスペインの小さな街サン・セバスチャンが、「料理」を知的産業として「街おこし」をし、この10年ほどでいかにして「美食世界一の街」になったのか、日本の観光産業は学べるところが多いのではないか、について書かれた本です。

どなたかが勧めていたのでなんとなく書店で買ったのですが、期せずして初めて読んだ高城氏の本になりました。かつて僕が外食産業にいたことと、いま少なからず日本の観光産業にも興味を持っていることから、とてもおもしろく読ませてもらいました。

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コーヒーの注文前に「砂糖とミルクは?」を尋ねてくる自動販売機

コーヒー屋さんでは、通常ならコーヒーを注文してから「お砂糖とミルクはおひとつずつでよろしいですか?」などと聞かれるものですが、注文する前に聞いてくる自動販売機があります。

僕が借りているオフィスのコーヒーベンダー(自動販売機)は、コーヒーを選ぶ前に「砂糖とクリームの量」を指定することになっています。ちょっと困ったことに、デフォルトで「砂糖:ふつう、クリーム:ふつう」が指定されているんですね(写真では、僕が指定したあとに撮影したので、砂糖もクリームも「なし」になっていますが)。

一番最初に利用したときは全く気づかず、飲んでから「なんで砂糖とミルクが入っているの?」と思ったのですが、後の祭り。

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忘年会シーズンのお店予約の空き状況カレンダーPOPがいいね!

忘年会シーズンです。この写真は、その店の年末の予約の空き状況を手書きのカレンダーにまとめたPOP。ランチをしようと新宿界隈を歩いていて見かけたもの。いいですね、これ。

  • お店の予約の空き状況がひと目でわかる
  • ランチタイムの幹事さんに向けたアラート(ある意味クロスセル)
  • ついつい検討している日の空き具合を確認してしまう

ランチタイムに「アラート」として機能している点、ランチの会計ついでに予約申し込みを促している点など、とてもよいと思います。「満席です」「空席あと少し」といったメッセージが見えますが、「人気集中!」という表現もいいですね。

この黒板風POP、店先に立てかけてあったのですが、レジ付近の目立つ位置や、店内にあってもいいと思います。

この店、新宿東口にある居酒屋六蔵というお店ですが、ランチによく利用しますし、夜も何度か利用しました。店員さんの応対がとても気持ちよくて好きなお店です。料理は至って普通の居酒屋メニューなのですが、お気に入りです。

居酒屋六蔵

ローソンストア100は「100円ローソン」に名前を変えてもいいんじゃないかな

ローソンストア100

上の写真のローソン、僕はずっと「100円ローソン」と呼んでいたんですが、みなさんなんて呼びます? 「正式なお店の名前、なんだっけ?」と確信がなかったので、確認したら「ローソンストア100」でした。しかも、看板はアルファベットで「LAWSON STORE 100」。たぶん「100」は「ひゃく」と読むのでしょう。

「ローソンストア100」は「100円ローソン」に名前を変えてもいいんじゃないかなと思います。意外にスーパーで買い物するようなおばさまや年配の方が多く利用してますし(僕の家の一番近くのコンビニがここなので、僕もよく行きます)、なにも気取ってアルファベットの店名にしてなくてもいいんじゃないですかね。

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僕はサイゼリヤから多くのことを学んだ – 『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』を読んで

サイゼリヤの創業者で会長の正垣泰彦氏の著書『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』を読みました。

実は僕は、15年程前に新卒でサイゼリヤに就職し、2年半という長くはない期間を働いていました。その短い期間に多くのことをサイゼリヤから学んでいたのだなあと、この本を読んで改めて思いました。

ちなみに、僕の最後の役職は高岡店の調理マネージャー(いわゆる調理長)。当時は確かストアマネージャーの次のポジションでした。キャリアのステップとして社員全員がフロアも調理場も担当していくので、僕も割合こそ調理場の方が多かったものの、調理も接客も同じ程度していました。

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そこに新しい価値はあるか(ファミレスのテーブルに置かれていた試供品に関する考察)

先日、某所で早めのランチを食べようとガストに入ったときのこと。11時半頃に入ったのですが、全テーブルに「読売新聞」が置かれていて、ちょっとびっくりしました。冬のお試し購読キャンペーンをやっているとのこと。

新聞に気を取られて気がつかなかったのですが、もうひとつ「お試し」としてテーブルに置かれているものがありました。ヤマサ特選醤油の「鮮度の一滴」。パウチ容器内に空気が入らず酸化しない新しいパッケージの醤油ですね。これも全テーブルに。

まさにテーブルはメディア。

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新宿にセブン銀行の店舗があった

セブン銀行

新宿の歌舞伎町付近に、セブン銀行の店舗がありました。街中で「セブン銀行」と書かれた看板を目にして、ちょっとびっくりしました。無人の24時間営業の出張所のようです。こういう店舗形態のセブン銀行ってあるんですね。

セブン銀行のサイトによれば「セブン銀行 新宿歌舞伎町コーナー 共同出張所」だそうです。

コンビニの付加価値としてのATM業務に特化していたと勝手に思っていたのですが、預金などの商品も普通にあるんですね(口座が持てる)。Wikipediaによれば、有人の店舗もあるらしいです。

とはいえ、歌舞伎町近辺で24時間営業の無人店舗って、ちょっとチャレンジングじゃないですか?

セブン銀行

居酒屋でガリガリ君を売れ – ガリガリラムネサワー

ガリガリラムネサワー

「ガリガリラムネサワー」。先日、居酒屋にて某女子が頼んでいるのを見て初めてその存在を知りました。酎ハイにガリガリ君のアイスが一本、丸ごとつっこまれてます。

僕はこれを見て相当感心したんですが、すごいですね、これ。居酒屋で大人にガリガリ君を売ってるわけですから。赤城乳業、あるいはガリガリ君プロダクションの企画力と営業力はちょっとすごいです(ガリガリ君プロダクションは赤城乳業の子会社ですね)。

4年前に赤城乳業の(ガリガリ君プロダクションの)萩原さんの話をRTCカンファレンスで聞いたことがあるのですが、いまでも変わらずアイデア出しまくってるんだろうなあ、と。ガリガリ君だからできる、というのも多分にあるんですけどね。

このガリガリラムネサワー、少しいただきましたがとてもおいしいです。若干炭酸が入ってるのかな? 冷たくて少しシャーベット状になった「大人のガリガリ君」といった感じで、うっかりしてると頼んでしまいそう。今日の時点でGoogleで検索結果が5,350件でした。まだ大きく広まっていないかもしれませんが、みなさん好評の模様。

勉強になりました。

宅配ピザのフリーミアム事例

宅配ピザのフリーミアムの事例。かどうかは知らない。

宅配ピザをこの2~3年頼んでいないので最近のことはよく知らないのですが、水曜日にポスティングされた宅配ピザのチラシに「無料トッピング」とありました。いま他社さんを検索してみたのですが、この類のサービスをやっているところは他にあるんでしょうかね? ちなみに、この宅配ピザ屋さんは「ピザ・ダーノ」というところです。

無料になっているのは、マヨネーズ、ガーリック、ブラックペッパー、ドライバジルなど、7種類。単価が高くなさそうなものばかりです。もちろん普通に有料のトッピングもあります。

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