根拠のない自信の裏側は虚像

この15年ぐらい、「根拠のない自信」で生きている。2006年に転職して大阪から東京に引っ越してきたときもそうだったし、2008年に数か月間だけ宙ぶらりんになったときもそうだった。2010年に仕事の当てが一つもないのに独立したときもそんな感じだった。なんとかなるんだろう、生きていければいいや、そんな感じだった。

いまも、企業を支援する側として「根拠を元にロジカルにサイト改善を」と言って仕事をしているのに、自分の人生に関してはよくわからない適当な根拠で生きている。変な話である。

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「プレミアム」のコモディティ化

「プレミアム」は、「ちょっと躊躇する高級さ」から「背を伸ばさなくても手軽に届く高級さ」になってしまいました。

「自分へのご褒美に」「一週間のお疲れさまとして」「あちらを節約しているから、こちらは一つ上のランクを」というカジュアルな高級さ。「プチ」という言葉が似合う高級さ。

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コーヒーゼリーにはバニラアイスがのってます―ありふれたUSPもちゃんと自己主張すれば意外に魅力的

先日、訪問先に向かう途中の喫茶店の前で、看板に目が留まりました。足も止まりました。

「コーヒーゼリー バニラアイスがのってます」

イラスト付きの、黒板風の手書きの看板です。なぜか妙にグッと来て、きっとこのお店のコーヒーゼリーはおいしいんだろうなと思ったのですが、次の予定があったので写真を撮るだけにして、そこを後にしました。

「コーヒーゼリー バニラアイスがのってます」という文章と、味のあるイラスト。ありふれたUSPかもしれません。USPとは「独自の売りになる特長」のこと。Unique Selling Proposition。競合他社との差別化や市場での競争優位性を保つのに、あるいはブランディングの側面において、重要な役割を担います。

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人生は裏方だ

決算期が3月末ですので、今年の4月から株式会社真摯は5期目を迎えました。いちしまの個人事業の頃から数えると、あと数か月で7年目になります。ひとえにご一緒させていただいている企業様、パートナー様のおかげです。大変感謝いたします。

昨年から「貢献する裏方に徹する」として、分析面やアイデアや改善の面で企業様を支援する側としての意識を少し強めておりました。とはいえ、裏方はどうしても「日陰」な方に生息しがちです。今年はもう少し「日の当たる方」の意識を持たなければいけないなと思っておりますが、まあさておき。

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デジタルサイネージでは縦長動画が増えた(そしてこのブログは正方形の写真を使うようになった)

2月19日、東京メトロ丸ノ内線の新宿駅から伊勢丹に向かう地下通路の柱のデジタルサイネージが稼働していました。以前からこの地下街の新宿駅側にいくつかデジタルサイネージはあったのですが、サブナードと接続するところからビックロあたりまでの柱にも一斉にデジタルサイネージが追加設置されました。

世の中の柱のデジタルサイネージは、ほとんどが「縦長」のように感じます。アパレルショップなどの店内に置かれているのも縦長が多いです。デジタルサイネージでは「縦長動画広告」の「面」が増えたことになります。

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何を売りにしたらいいのかわからなかったら、あったかい「みそ汁」訴求でもいいじゃない

メインの「イチ押し」はあった方がいいけれど、なんでもない「みそ汁」も訴求ポイントの一つになるよ、というお話。例えば定食屋さんが何を売りにしたらいいのかわからなければ、あったかい「みそ汁」訴求でもいいじゃない。

先日、JR品川駅のエキナカをワクワクしながらリサーチしていたら、こんな定食屋さんの看板に出くわしました。

お味噌汁の付いた
しっかりとした
お食事をどうぞ。

メッセージには「この店イチ押しのメニュー」もなく、なんでもない「みそ汁」推しでのお声掛け。適当なメッセージととらえるかもしれませんが、こう寒い日が続くと確かに「あったかいみそ汁、いいよね」とも感じます。
※実は裏面には、ちゃんとメニューの一覧が載っていました。

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電卓の「0」のキーの位置を決めてほしい

電卓を比較的使用するのですが、先日ついカッとなって電卓を買い換えました。以前使っていた電卓の「0」のキーの位置が使いにくい位置だったからです。1年近く「嫌だなあ、この位置」と納得いかないまま使っていて、心の中のストレスが「買い換えなさい」と忠告してきました。

家電量販店の電卓売り場で見ていると、電卓の「0」のキーの位置はメーカーによっても異なり、また同じメーカー内でも異なります。つまり、メーカー云々に関わらず、「電卓によって『0』の位置が異なる」んです。もっと書くと、「+」「-」「×」「÷」「=」「C」の位置も全然違います。

このあたり、「なんとか配列」とか規格などで決まっていないんですかね。

おかげで新しい電卓を選ぶのに、電卓売り場で20分もかかってしまいました。

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飲食店は、会計時の「ひとこと声かけ」でお客様との関係性が一歩進む

飲食店は、会計時の「ひとこと声かけ」でお客様との関係性が一歩進むかもよ、というお話。

ある日のランチで、お会計時に「今日、料理、どうでしたか?」と聞かれたことがあります。よく行く店です。

普段そのようなことをその店で聞かれたことはあまりないので、ちょっと躊躇してから「あっ、ええ、おいしかったですよ」と答えました。都心の手頃なお店のランチ時に、そのようなことを聞かれることは、そんなにないと思います。

すごく些細なことですが、それからその店がフレンドリーというか、距離が少し縮まったように感じるんですね。たぶんその後の接客も料理もいつもどおりのはずなのですが、心持ちリラックスできる感じ。

その「ひとこと」が煩わしく感じるお客様も、いらっしゃるかもしれません。コミュ障もいるでしょう。それはそれで置いておいて、「ほんの数センチ近づくお客様」を作るという点では、いい取り組みだなと思います。店を去る会計時という、記憶や印象に残るタイミング。

とはいえ、よくある取り組みですけれどもね。もちろん、提供するサービスのフィードバックをちゃんと受け取るという面もあります。

その店はときどき紹介しているお店ですが、対応のすてきな店長さんらしき女性を筆頭に、店員さん皆さんの対応が気持ちいいところです。

「七夕」は「ハロウィン」の夢を見るか

日本には七夕という素敵なイベントがあって、商売にもつなげられそうなのに、なんでこれ以上盛り上がらないんだろうねと、とずっとぼんやり思ってます。七夕を盛り上げようと1995年(平成7年)7月7日にスピッツの「涙がキラリ☆」が発売されて、そのときに僕も意識し始めたので、それから20年も経ってしまいました。思っているだけで特に何もしていないので、ゴメンナサイなのですが。

写真は、先日打ち合わせで訪問したビルの1階に飾られていた短冊。

20年が経ち、七夕は相変わらずですが、ハロウィンはディズニーランドの猛プッシュもあってあれよあれよと一大市場になり、イースターも新たな市場形成を狙っているようです。ハロウィンもイースターもいいんですけど、七夕なんとかならないですかね。

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