Webサービスに必要なのは、豊富な機能ではなくて、ボタン一つだけといったシンプルさかもしれない

脊髄反射で書いています。

「誰にでも使える」ことを目指すWebサービスに必要なのは、機能の豊富さではなくて、ボタン一つだけというようなシンプルさかもしれません。そのWebサービスでできることは一つとか二つとかでもいいのです。すごくわかりやすければ。

一般の人は普通1日4~5時間もパソコンの前に座らないわけですから(モバイルではもっとインターネットに接しているのでしょうけれど)、ボタンいっぱいメニューいっぱい機能いっぱいのWebサービスは、面と向かった時点での印象は「よくわからない」だと思うんですね。そしてその時点でもう使おうと思わない。

もう10年ぐらいパソコンもインターネットも使っている相方さんでも、Webでの行動範囲はそんなに広くないのじゃないかなと思います。僕が教えたWeb版のgooのRSSリーダーに登録しているブログ(そんなに多くないと思う)を巡回し、クックパッドをたまに巡回し、あとは何してるんだろう、通販サイト?まあいいや。

GmailもFlickrもlivedoor Readerも一応「こんなのあるよ」と教えたのですが、使っていないようです。

料理の写真をおいしそうに自動補正する「美味しく変換」は、ボタン一つ

でも、これなら使うかも、というサービスが。料理の写真をおいしそうに自動補正してくれる「美味しく変換」。素晴らしくわかりやすいです。

美味しく変換

美味しく変換

基本はローカルの画像を選択して「変換」ボタンを押すだけ。やることはものすごくシンプル。そのサービスでできることもシンプル。

実は、相方さんとふたりで「Meal 301」という毎日のごはんを記録するだけのブログを回しているんですが、といっても運営を実質相方さんに任しているんですが、やっぱりいろいろとめんどくさいっぽいんですね。写真の加工もしなくちゃいけないですし。

相方さんはDTPを少しやっていたこともあってPhotoshopもある程度使えるんですが、画像補整はあまり知らないようで、僕が少し教えたレベル補正とカラーバランスで補正しているようです。もっといろいろやればきれいになると思うんですけれど。
でも、この「美味しく変換」があればもう、ボタン押すだけ。素晴らしいです。

「使われる」には「すごく簡単そう!」というファーストインプレッションが大切

話はちょっと変わって、Firefoxのダウンロード数と利用者率の話。

『Firefox』、ユーザーの75%はダウンロードしただけで使用せず – japan.internet.com

Webサービスではないんですが、これもちょっとニュアンスは近いと思うんですね。Firefoxは、アドオンという機能拡張を別途組み込んで使えばものすごく便利なツールになるんですが、アドオンを入れなければIEと基本そんなに変わらない。アドオンなんて探すのも入れるのもめんどくさい。だから使わない。IEでいい。

「使われる」には、「わあすごく簡単そう!」というファーストインプレッションが大切なのだと思います。

補筆。もちろんいろんなWebサービスがあるのはわかってますよ。