今日 1/9 からでしょうか、Yahoo! ニュースがリニューアルし、いくつかの CGM 的な要素を盛り込んできました。
Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュースがニュースです!
気になった点を挙げてみます。まずは Yahoo! ニューストップで変更されたところ。
- 海外の Yahoo! と同様、各ジャンルに Ajax によるページ遷移のないタブ切り替え表示を導入
- 写真ニュースもページ遷移のないナビゲーションを導入
- RSS リーダーを挿入
- 文字サイズの可変
- アクセスランキング(ありましたっけ?)
各ニュース記事の個別ページでも大幅な変更が加えられています。
- 「続きを読む」機能(ページ遷移がないので必要ないようにも感じますが)
- Yahoo! 地図情報
- 関連トピックス
- この記事に関するブログ
- Yahoo! 知恵袋への誘導
- フレッシュアイニュースでの関連キーワード
- レーティング(評価)
ニュース提供元によっては「レーティング(評価)」機能が表示されなかったりなどがあるようですが(読売新聞など)、関連するブログの提示や Yahoo! 知恵袋への誘導など、CGM コンテンツとの連携を大幅に進めています。ここで思い出されるのは、昨年11月のヤフー井上社長の「CGM 化」発言です。
同社の井上雅博社長は「思いつくものは全部CGM化する」と語り、mixiなどに先行されてきた同分野で遅れを取り戻す。
「CGM への転換が遅かったのは、ぼくが『やる』と言わなかったから。CGM には企業の”悪口”が書かれるかもしれず、バナー広告やブラディング広告を出稿してもらえないため、もうからないと思っていた。だが今は、前言撤回する」
Yahoo! ニューストップなどで Ajax を取り入れるなど、あえてページビューが減少する可能性のあるナビゲーションを取り入れてまでこのようなリニューアルを図ったのは、この記事でも述べられているように、「行動ターゲティング広告」の道筋が見えてきたからだと思います。ユーザーのページ遷移と検索行動を追跡して統計立てることで、これまでよりもマッチング精度の高い広告を打つことができます。そのあたりの仕組みの目処がついたのでしょうか。
ところで、Yahoo! と Ajax と言えば、米 Yahoo! の PV が減った理由として挙げられたのが Ajax などの Web 2.0 スタイルのインターフェイスでした(News Corp. leading US Web property as Yahoo, Microsoft decline — Microsoft News Tracker)。表向きな指標として、今後はユニークユーザーや滞在時間なども挙がってくるのかもしれません。
ところで、各ニュース記事の個別ページに挿入される「この記事に関するブログ」は、特にトラックバックを導入しているわけではないようです。いくつかの記事を見た推測ですが、Yahoo! ブログ検索でクロールされているブログ記事のうち、該当ニュースのページにリンクしているものがリストアップされているように見受けられます(間違っているかもしれません)。
米 Yahoo! News と見比べてみると面白いのですが、ルック&フィールが異なるのは日本語の可読性に因るところがあるとして、日本の Yahoo! ニュースがアメリカのものよりも CGM 的要素を盛り込んでいることがわかります。ユーザーとしては行動を追跡されているというニュアンスもありますが、関連ブログ記事の精度と内容など今後より使いやすい形へブラッシュアップを期待したいです。
そういえば、ソーシャルニュースである Yahoo! みんなのトピックスは盛り込んでこなかったですね。