写真はモスバーガーの店舗内にある、モスバーガーの企業メッセージを伝えるパネルです。どれだけお客様のことを思って丁寧にサーブしているか、押し付けがましくないギリギリのメッセージで、非常にさりげなく、むしろ素敵な見せ方をしていると思います。
メッセージの内容が、企業メッセージでありながら消費者中心の文言になっていたのに感心しました。例えば、注文を受けてから作るというハンバーガーショップのスピード面でのデメリットを、決して謝るのではなくメリットとして感じてもらう、楽しんでもらう、喜んでもらう、そういう姿勢が感じ取れます。
「消費者中心」の時代、と言ってしまえばひとことで済んでしまうのですが、言葉遣いひとつとってもなかなか難しいものです。Japan.internet.com の「消費者中心時代のマーケティング発想」を読んで思うことは、何気なく使っている言葉にも、姿勢や意思が表れてそれがちゃんと伝わってしまうのだなと。モスバーガーはその点、いかにファンになってもらうかを考えて、消費者中心の言葉にしているのではないでしょうか。
先日、モスのごはんサポーターという期間限定のサイトが立ち上がっているのに気がつきました。コンテンツは「消費者による言葉」そのものです。ファンの心をあたためて繋いでおく、そんな印象を受けます。もちろん、企業側によるフィルターはかかってはいるのですが、見せ方の上手さもあって、とても説得力があります。
さて、僕がお店でモスバーガーの企業メッセージを伝えるパネルをずっと見ていたのは、注文したメニューがなかなか運ばれてこなかったからでした。そう、それでもあまりイライラしなかったのは、僕がモスのファンに他ならないからです。