ストーリーや世界観を伝える

キリンのペットボトル飲料、「世界のKitchenから」。去年2007年から発売されていて、最初は普通のジュースだとは思わず、ドレッシングか何かと勘違いしていたのですが、やはりなんか普通の飲料水とは面影が違いますね。先日、初めて飲みました。

飲んだのは「ピール漬けハチミツレモン」と「とろとろ桃のフルーニュ」。どちらも値段相応で、ちょっとリッチでおいしいです。マンゴーもヨーグルトも実は苦手なのですが、そのどちらも入っているはずの「とろとろ桃のフルーニュ」が意外に好みでした。

「世界のKitchenから」という商品名もそうですが、パッケージを見ても商品のストーリーを伝えようとしています。コンセプトは「世界の家庭から教わったおいしさ」だそうですが、「丁寧に作っていますよ」というメッセージを、その感度やテイストに合う人向けに発しているような感じを受けます。

ウェブサイトも、ペットボトル飲料としてはちょっと異色な感じです。どちらかと言えば「料理」「食品」のような感じです。

キリンビバレッジ | 世界のキッチンから
セカキチ ファンクラブ|世界のKitchenから

フリーペーパーのメトロミニッツでも、「世界のKitchenから」のタイアップでイタリア料理のレシピの連載が続いていますが、「世界の家庭料理や文化や風土」をベースにしていますという見せ方です。サイトからは「世界のキッチングッズ」のECサイトにも繋げています。いやはや、抜かりないというか。

セカキチ ファンクラブでは、メッセージの投稿を受け付けていますが、どうも一般の人のブログのエントリーも独自に引っぱってきているようですね。特にトラックバックを受け付けているようでもなく、ある程度フィルタリングされたブログエントリーが抜き出されています。

サイトは「読む」コンテンツが多く、どこまで訪問者を引きつけられるかが鍵だと思いますが、ここまで力が入っているのはあまりないんじゃないでしょうか。

その商品のストーリーや世界観を前面に出すときの参考になると思います。