「フードマエストロ」という一流の食べ手

東京メトロの駅構内で配布されているフリーペーパー「metro min.(メトロミニッツ)」No.46 – 8月20日号で、一流の食べ手である「フードマエストロ」を育てる料理教室が紹介されていました。フードマエストロとは、食文化を正しく理解し、かつそれを正しく表現し伝えることができる人とのこと。良い食べ手と良い作り手がいて、お互いが相乗効果で育つことを目指しているようです。

「美味しい料理を作る人がいて、その美味しさをわかって食べる人がいる。だからこそ、作り手のモチベーションもあがり、料理がもっと美味しくなる。これが料理の相乗効果」とは、広報を担当する加藤さんの話。味がわかるのはもちろん、さらに深く食と関わるための好奇心と知識を持ち、それを正しく表現できるのが一流の食べ手。つまり、食することに攻撃的に取り組む、真面目で誠実な食いしん坊。

metro min. No.46 P28 より引用

紹介されていたのは、東京都渋谷区にあるフードマエストロクッキングスクール。リストランテ アクアパッツァの日高良実シェフやプティポワンの北岡尚信シェフといった(!)超豪華な講師陣による講義もあるとのことで、かなり本格的です。

もはや、「作り手が主体で、そのターゲットが食べ手」という構図ではなくなり、両者が同じテーマの元で同じ目線を持とうとしている状態と言えるかもしれません。両者がお互いに歩み寄ってお互いを高めあうことで、結果としてマーケットが活性化する、というところを目指しているのでしょう。ある意味少し「2.0的」と言えるかもしれません。面白い取り組みです。願わくば、そういう食べ手になりたいです。