Webサービスに必要なのは、豊富な機能ではなくて、ボタン一つだけといったシンプルさかもしれない

脊髄反射で書いています。

「誰にでも使える」ことを目指すWebサービスに必要なのは、機能の豊富さではなくて、ボタン一つだけというようなシンプルさかもしれません。そのWebサービスでできることは一つとか二つとかでもいいのです。すごくわかりやすければ。

一般の人は普通1日4~5時間もパソコンの前に座らないわけですから(モバイルではもっとインターネットに接しているのでしょうけれど)、ボタンいっぱいメニューいっぱい機能いっぱいのWebサービスは、面と向かった時点での印象は「よくわからない」だと思うんですね。そしてその時点でもう使おうと思わない。

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手書きのものはつい手に取って見てしまう

先日読んだ本『12歳からのインターネット』は、ミシマ社という出版社からの書籍なのですが、ご感想ご意見ハガキや差し込みの二つ折りチラシが手書きをベースにしたもので、つい手に取って見てしまいました。

ご感想ご意見ハガキなんて、活字で普通に印刷されたものだったら絶対に目がいかないんですけどね。しげしげと「へえ手書きなんや」と眺めました。雰囲気がちょっとあたたかいですし、意外に人の目を引きます。

ミシマ社のサイトを見ると、「自由が丘のほがらかな出版社」とありますし(これは栞も同じコピー)、title要素には「原点回帰の出版社、おもしろ、楽しく!」とあります。既刊本を見ると、装丁のイラストを寄藤文平が手掛けたものが多いですね。そんな雰囲気の出版社のようです。ブログもいくつかありますし(まあここまではよくある)、写真ブログやウェブ向けのCM動画なんてのもあります。へえ。

視覚化するとわかりやすい

ブックファーストのしおり

大阪に帰省したときに、梅田のブックファーストで本を買ってもらった栞(しおり)。最近オープンした店舗やオープン予定の店舗の情報が書かれているのですが、各店舗の広さがバブルチャートのように表現されていてわかりやすいです。

11月に新宿のモード学園コクーンタワーにオープンする「新宿店」は1,090坪。他店と比べて円が大きいので、とても広いことがわかります。プレゼン資料などでもそうですが、こうやって視覚化するととても伝わりやすいです。

大江戸線の車内の地下鉄路線図が破綻している

東京メトロ副都心線が開通していろいろと話題ですが、東京メトロだけでなく関係各社の路線図も変わりました。で、写真は都営大江戸線の車内の地下鉄路線図。ちょうどドアの上の部分です。

もう何がなんだかわかりません。破綻してます。

この路線図の紙の高さは20cmぐらいだと思います。ここに、あの東京の網の目のような地下鉄路線図をすべて網羅するのはもう無理なんじゃないでしょうか。大江戸線だけの情報にするとか検討されたのでしょうか。

僕が東京に来たときに地下鉄の迷路ぶりに普通に困惑したのですが、これじゃ輪をかけて困惑してしまいます。「整理してでも情報をわかりやすく見せる」というよりも、「公的機関としてすべての情報を盛り込む」という意識の方が強いように感じます。都営だけに。

ぜひ、なんとかしてください。

熱川温泉のお土産「銘菓静岡みかん」が素敵

銘菓静岡みかん

熱川温泉のお土産で、氏原製菓というところの「銘菓静岡みかん」というのを買いました。

地方のお土産のお菓子はネタっぽいものが多いのですが、これはお菓子の外見がみかんそっくりというだけでなく、みかん箱を模したパッケージも素敵ですし(無駄に紐までちゃんとかけてるところとか)、味もみかん果汁の入ったまんじゅうでとてもおいしかったです。結構秀逸です。

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「副都心線、開業。」の広告やポスターが素敵

東京メトロの「副都心線、開業。」のポスターが素敵です。大きく茶色の丸に「F」の副都心線を表すマークとエクスクラメーションマーク「!」。シンプルで力強く、そして楽しさとワクワク感。

上の写真は、一番グッときた中吊り広告。ポスターも何種類かあって、下の写真では一番左のポスターが特にそう。

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「はじめまして」の名刺展

3/17、印刷博物館「はじめまして」の名刺展を見に行ってきました。名刺のデザインはなぜだかずっと興味があって、雑誌などで特集されると思わず買ってしまったりするのですが、この名刺展もとても楽しめました。

名刺という存在は面白くて、個人事業であればその人のIDであるのはもちろんとして、企業の名刺であれば企業における「その人個人」を示すと同時に、その企業の匂い/風土/姿勢のようなものを表したり放ったりアピールしたりします。むしろ企業のアピール度合いの方が強いかもしれません。だから、名刺もどんどん個性的になってきているのでしょう。名刺を介したコミュニケーションは奥が深いです。

KAYACさんやNTTレゾナントさんの有名な名刺もありましたし、音が出たり匂いを発したりというネタっぽい名刺もありました。マクドナルドのオフィススタッフの名刺も面白くて、マクドナルドの商品の形に一部が切り抜かれた形の名刺が5種類あって、「ご注文をどうぞ」といった会話が想像できて楽しそうです。名刺交換という場での最初のコミュニケーションの「つかみ」としては素敵です。アップル・コンピュータ社長から日本マクドナルド社長に転身した原田泳幸社長のアイデアとのこと。

糸井重里事務所のビニール外袋と小冊子を組み合わせた名刺も、とてもよく考えられていました。

調べていたら、日経デザインで記事になっていて、マクドナルドの名刺など一部が写真でも見られます(実際の会場では撮影不可です)。

ハンバーガーの形をした「名刺」など展示 | 日経デザイン

4/8までなので、興味ある方はぜひ。

印刷博物館:P&Pギャラリー/「はじめまして」の名刺展