『死にカタログ』という本

『死にカタログ』

『死にカタログ』という本に出会ったのは去年の春か夏ぐらいでしょうか。そのときの会社のそのときの隣の席だった(と思う)M君の机にあった本。M君は当時ベトナムに行っていて不在で(結局そのままベトナム在住になってしまったけど)、なにげなく僕はこの本を手にとったのですが、思いのほか真摯に、でもカジュアルに「死」に向きあった本で、「うわ、この本すごい」と思い、その数ヶ月後に購入に至ったという、そういう本。

書いたのは、R25の表紙のイラストや「大人たばこ養成講座」などを手掛けるアートディレクター寄藤文平さん。もちろんここでは本文も。

世界のいろんな「死」の概念を紹介したり、統計的な「死」をまとめたり、そこにそれに対する寄藤さんの素直な言葉が続きます。ものすごく丁寧な仕事で、丁寧なイラストで、丁寧な言葉。丁寧? まあいいや。この本を仕上げるのに2年近くかかったとあとがきにもあるのですが、けっして軽い本じゃないです。丁寧に丁寧に作られた本。言葉もものすごく選ばれている。

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数字から考えることとそうじゃない部分で考えること

「ウェブの人」の方が頭が固い、って話。|アドマン2.0@デキる広告マンの作り方

僕はいまは数字なりトレンドなりを見てそこから何か方向性みたいなものを導き出すということを仕事としていますが、できるだけ数字だけに固執しないように心掛けています。たしかに数字ばかり見ていると、視野がどんどん狭くなっていくのはわかるので、意識的にそうじゃない部分に目を向けたり外に出向いたりしています。このブログも、気がついたら最近はあんまりウェブの話すらしていなかったりしますし。

「クライアントが顧客とより良いコミュニケーションがとれるようにする」のが僕のやっていたい仕事なので、直感やひらめきも大事、とはいえ数字や結果も大事。「なんとなくそう感じる(本当はちゃんと説明できなくちゃいけないんだけど)」も大事ですが、「いやいや結果こうですので」というのも大事。

うまい具合にバランスを取っていたいです。

ところで、申し遅れましたが、転職して昨年12月より新しい職場にて働いております。

仕事を終えたらスイッチを切ろう

仕事を終えて会社を出たら、スイッチを切ろう。スイッチそのものをイメージして、オンからオフに、パチンと。あるいは、ボリュームを「Max」から「2」ぐらいに。

Crank That. by RonHowardPhotography
photo by RonHowardPhotography

自分のスイッチをイメージして、実際に「カチッ」という音が聞こえるのを確認します。カチッと、パチンと音を出すのです。電源スイッチでもいいですし、ラジオのボリュームスイッチでもいいですが、カチッと音がすることも大事です。音が鳴らなければ、指でスナップ。

パチン。さあ、オフだ。

ということをこの1ヶ月しています。

逆に、会社に着く前にはスイッチを入れます。駅を下りて、いつもの歩道橋をおりたあたりで、パチン。さあ、オンだ。

そういうコントロールができるようになってきました。

手話というコミュニケーションの表現力

手話で会話している人たちを見かけるたびに、「ああ、コミュニケーションだ」と感じます。

もう5年前の話。あるスタバのテーブルで、手話で談笑する一団があった。にぎやかだった 。静かだった。

Twitter / Takashi Hamaji

僕のこの表現が適切かどうかわからないのですが、口で言葉を発する会話に比べて、彼ら/彼女らはとても表現豊かに見えるのです。手話だから手の表現が、というだけではなく、顔の表情や、身体全体から発しているメッセージのようなものを含めて、「自分の思っていることを相手に伝えるべく、表現している」ように見えます。

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先人の悪口を言わず、「change」と言う

先週末から体調がすこぶる悪く、昨朝に病院に行ったのですが、その待合室のテレビで流れていた情報番組でアメリカ国政関係の評論家が言っていた言葉。

オバマさんは、先人の悪口はほとんど言わず、「change」と言う

正確には覚えていませんが、このようなニュアンスで言っていたと思います。僕は熱心にオバマ氏の言動をチェックしていないので、「先人の悪口はほとんど言わず」が正しいのかどうかわかりませんが、もし本当にそうだとしたら素敵というかうまいですね。

批判や愚痴や悪口を言うのは、たぶん誰にでもできる。

解決策の提案や、さらにそれを「やる」という人は、あまりいない。

と、自分にも言い聞かせておきます。

1月17日

Yahoo!天気 地震情報

1月17日は、あまりいい印象を持てない日付。もしかしたらいいこともあるかもしれないけど、日付として、字面として、あまり好きな日ではない。

今年の1月17日は一日中寒く、相方さんとスーパーに買い物に行ったきり家にこもっていました。今日1月18日もずっと家にいたのですが、まだ真っ暗闇の明け方に「あ地震だ」と思って眠い目で携帯でネットにつなぎ、「Yahoo!天気」の「地震情報」をチェックしたのですが、どうやら僕の勘違いだった模様。この家は、向かいの道路を車が通るときに揺れることがあるのです。

アメリカ人が9月11日の日付を忘れないように、たぶん僕は、自分と相方さんの誕生日と、そしてこの日付だけはどうしても忘れられないと思います。

携帯に、Yahoo!天気の地震情報をブックマークしておくといいですよ。日本では、たぶんみんなが意識しているよりもかなり多くの地震が毎日起きています。

Blog Activity in 2008

2008年のブログでの活動記録をまとめてみます。今年は、特に後半は意識してブログを更新していたので、結構な数のエントリーを書きました。「1日1エントリー」という目標は立てていなかったのですが(しんどいので)、結果として合計375エントリー。

ブログは合計4つですね。このブログ「makitani.com」は「前向きストラテジー」からの移行で、他に個人的な「sundaysoundtrack」と、モブログ中心のメモ「喫茶カルガモ」。

TwitterとかTumblrとかはニュアンスがちょっと違うのではずしました。Twitterなんて、twitterfeedで「makitani.com」と「喫茶カルガモ」のフィードを流していたりしますし。

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「会社に1日でも早く入った人は僕の先輩」

年下だろうが同い年だろうが、先にいる人はみんな先輩。

(3) 会社に1日でも早く入った人は僕の先輩。
サイバーの後輩だからとか関係ない。丁寧語、丁寧語、丁寧語。

異動したときに気をつけていたこと|今日のニッパウ

僕も基本的にそうなんですね。たいてい丁寧語。「よそよそしい」とか「優等生っぽい」とか「関西の人だったんですか」とかたまに言われたりしますが、自分より先にそこにいる人は僕よりも「先輩」。まあ月日が経てば徐々にくだけてくるのですが。

約10年ほど前にサイゼリヤにいたときの、最初に配属になった(そして当時の新卒としては珍しく1年半以上もその店に居続けることになった)店舗の調理長M田さんの影響が強くて、M田さんは僕に対して概ね丁寧語だったんですね。中卒で就職したらしいので7~8年ぐらいのキャリアなのはずですが、実は僕と同い年。すごくやんちゃだった人なんですが、それでも丁寧語なんですね。仕事だけじゃなくいろんなことを教わって、いまでも「M田さんはすごかったなあ」と思い出したりします。

その人の影響もあって、初対面の人とか同期の人でも最初はとりあえず丁寧語。そういや今日のニッパウの小越さんに対しても僕は丁寧語ですね。

このブログも基本的に丁寧語で優等生っぽい感じですが、少し腹黒いところはここで吐き出さないようにしているだけで、そうは言っても僕も普通のもやもやとした人間です。

失敗したときこそガッツポーズ

「失敗しときこそガッツポーズ」。『めちゃ×2イケてるッ!』の秋スペシャルで、松岡修造が言っていた言葉。録画していないので正確ではないけれど、自分を鼓舞させるのと、相手にプレッシャーを与えるのと、そんなニュアンス。駄目なときこそ吠える、というように。

失敗したときこそ、駄目なときこそ、ガッツポーズ。そうやんな。これは自分へのメッセージ。そしてこれを読んでいる誰かに向けたメッセージ。

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