「日本人は四季があるから初物が好き」説

2年前のYahoo!知恵袋のエントリーがなぜだか今頃はてなブックマークされていたりするのですが、そのベストアンサーに選ばれた回答がすごくジェントルマンでいいなあ、と。

先日ふと思ったんです。
ボジョレーが日本人にこれだけ受けるというのは、それだけ日本という国は素晴らしい国なんじゃないかと。
日本人が初物とか、解禁に弱いというのは、そこに素晴らしい四季が有るからじゃ無いでしょうか。
春には桜が咲き、花見でお酒が飲みたくなります。渓流ではヤマメ釣りが解禁され、塩焼きにして頂くと春を感じます。
初鰹、鮎の解禁(すみません、釣り好きなもんで 笑)・・・どれもそこに四季を感じませんか?

ボジョレー・ヌーヴォって美味しいのですか? – Yahoo!知恵袋

外国にも四季のある国はたくさんあるだろうし、その季節でしか味わえないものも各国にたくさんあると思うのですが、その季節だからこそそれを食べたくなって、でそれを食べては「うーん、やっぱり春は菜の花だねえ」だとか「夏はスイカだねえ」「秋はサンマだねえ」「冬は鍋だねえ」と、しみじみ言ってみたりするのはよくわかります。

たぶん、日本人は「四季」が好きです。

ボジョレー・ヌーヴォーには僕はまったく興味がなかったりするのですが(フランスのワインは全然知らないんです。イタリアのワインの種類は最初の仕事のおかげで結構知っているのですが)、こうやって11月になればお祭りみたいに「ボジョレー」と大騒ぎするのは、たぶんそれを楽しみにしている人たちが多くいるからです。そして、「いや、今年のボジョレーはね、云々」とそのワインそのものへの思いを肴に、みなボジョレーを飲んでいるのではないでしょうか。

とまれ、Yahoo!知恵袋のそのエントリーへの「kenegon269」さんの回答が本当にすてきだと思った次第。

2件のコメント

  1. しかしながら、現在の「初物」文化の直接的な淵源は、江戸という待ちでローカルに流行していたブームが元であって、決して長い歴史があるとは言えないのではないでしょうか。
    古い伝統というなら、「初穂貢納」というものがありますが、これは「食べる」のではなく「神に供える」のですから。(供えた後、お下がりを食べる、というよりは、神事に際して神と共に食べる供食神事があるとは聞きますが。)なお、これを直接的に起源とするモノは、「初物を食べる」ことではなくて、「租税」(特に「調」)だそうですよ。
    (画面解像度に関するデータを検索して訪れたまま、過去記事を読んでコメントしました)

  2. 詳しい情報ありがとうございます。
    そうですね、文化にはその元の起源もありますよね。いろんな枝分かれがあって、でもそれらもそれぞれ文化として育っているんじゃないかとも思います。

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