無印良品で買い物したら、『無印良品の理由(わけ)』という小冊子をもらいました(相方さんが)。この本単体でも販売していて、税込み300円です。
無印良品の50の各商品が、なぜそんな形状や仕様になったのか、あるいはどう改良されたのか、使いやすさのためにどうこだわっているのかが、商品写真とともに簡潔にまとめられています。
それとともに添えられているのが、3~4つ程のお客様(ユーザー)の声。愛用者の声が載っているのはよくあることですが、この本がおもしろいのは、気に入らないところや改善してほしいところ、欠陥を指摘する声まで掲載されているところ。
自分の脚にジャストサイズじゃないと、かかとの位置ずれがかえって気になってしまうんですよね…。(P23 足なり直角靴下)
以前はドリンクを買っていたので経済的にも助かります。ただ、横置きにしたら何度か漏れました。しっかり閉めるのに力がいるので、お子さんには大変かもしれません。(P35 ヨコにも置ける冷水筒)
あけっぱなしの状態なので中身が出てしまうことも。。。(P39 持ち歩ける整理ポーチ)
もちろん「ここがこうなので愛用してます」的なものが多いのですが、お客様の要望や不満を載せても、それを受け入れて今後に生かしていきますよという姿勢のアピールというか自信なのでしょう。無印良品にはファンが多いので、ファンの厳しい目もありますが、多くの濃い声が返ってくるという意味でもそれこそが無印良品の強みのひとつであると思います。
僕も無印は結構愛用していて、仕事関係でも、A4の分厚い表紙のダブルリングノートとリフィルペンは毎日使っています。靴下や衣類も結構使ってますし、洗濯物干し、体重計、食器棚(!)、なんだかもう、改めて見渡すとかなりありますね。まあ、相方が好きだというのもありますが。
商品によってはときどき生産を中止してしまい、困るときもあります。「麻メモホルダー」と「メモパッド」をセットで愛用していたら、両方とも一時生産が終わってしまって、外側のメモホルダーだけあっても無用の長物なのでメモ帳をロディアのものに変えました。現在はメモホルダーもメモパッドも少し仕様を変えて復活していますが、やっぱりちょっと僕の好きな仕様じゃないんですね。
それでも、商品はいろいろと使いやすさを考えられているなあと思います。もちろん、無印良品だけがこんなに商品開発に熱心に取り組んでいるということではなく、他の様々なメーカーも同じように熱心なのでしょうが、無印はそれをうまくお客様側にアピールできているなと感じます。この小冊子もそうですし、ウェブサイトでコミュニティを作ってユーザーとのコミュニケーションをずっと取り組んでいたり、広告やPOPなどでの商品説明もとてもうまいです。
そもそも、商品を見ただけでその商品の特徴が使いやすさがすぐにわかるというのも多いです。しるしのつけられる傘やアルミ壁面用ハンガーはこの小冊子で初めて知りましたが、もう説明が不要ですね。素晴らしいです。
この小冊子『無印良品の理由(わけ)』、なるほど無印良品というコンテンツからの編集のようです。
ところでこのコンテンツ、Movable Typeを使って、タグクラウドのような感じのナビゲーションにしていますが、最初「ん?」と思いました。ウェブサイト制作に関わっている僕はそのニュアンスはわかるんですが、もう少しカテゴリー別に商品を分けてあげてもいいような…。