Webサイトを残す、ということ – JR西日本「ありがとう0系新幹線」サイトを見て

ありがとう0系新幹線 スペシャルサイト

JRおでかけネット:ありがとう0系新幹線 スペシャルサイト

JR西日本による、まもなく引退する0系新幹線のサイト。本当に素晴らしいです。企画した人たちも制作に関わった人たちも、きっと「いいものを作りたい」という思いで作ったと思わせるくらい、とても愛を感じます。東京にいるのでよくわからないですが、たぶんWebだけに収まっているキャンペーンじゃないんでしょうね。

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gooランキング「企業のウェブサイトで困ってしまうことランキング」

ちょっと前に発表された、gooランキングの「企業のウェブサイトで困ってしまうことランキング」

ランキングの結果に挙がっているそれぞれの項目は、まあ想定範囲内でよく挙がるものがずらっと並んでいるという感じもするのですが、これって回答者がどこまで自分の意見としてそう答えているのかも大切だったりします。

調査概要を見ると、

  1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
  2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート(選択回答形式)
  3. 調査期間 2008年5月21日~2008年5月23日
  4. 有効回答者数 1,072名

「選択回答形式」とあるので、たぶん既に選択肢としてこれらの項目がすべて挙げられていたんでしょうね。なので、半分は予定調和的な結果かもしれません。

回答者が普段どのような「企業サイト」に接しているのかも不明なので、たとえば『「準備中」のコンテンツだらけ』なんていう企業サイトなんてもう稀な存在だとは思うのですが、もしかしたら回答者はイメージとしての「企業サイト」を想定して、「あ、そうそう、あるある!そんな企業サイトは最低!」みたいな感じで回答しているような印象もちょっと持ちました。

とはいえ、gooランキングでこのような調査をすること自体がおもしろいなと思います。

順位 回答
1位 情報が数ヶ月間更新されていない 100
2位 画像が多くて、重い 97.9
3位 「準備中」のコンテンツだらけ 89.4
4位 リンク先がPDFファイル 87.5
5位 トップページからオールFlash 86.9
6位 ポップアップがどんどん開く 86.6
7位 情報が多すぎで探している情報にたどり着けない 81.4
8位 商品一覧などの一覧ページがない 75.4
9位 突然音が鳴る 70.2
10位 問合せ先が明記していない 63.3
11位 サイトを見ても何を伝えたいかがわからない 57.2
12位 商品の詳細情報がない 57
13位 ブラウザのサイズを勝手に変えられる 53
14位 サイト内検索が出来ない 53
15位 会社案内の地図がわかりにくい 50.7
16位 目に優しくない背景色(黄色や赤色など) 48.9
17位 全体的に文字が小さい 43.4
18位 公式ブログがスタッフの内輪ネタばかり 42.8
19位 右クリック禁止 42.6
20位 サイトメニューが英語で書いてある 42.2

企業のウェブサイトで困ってしまうことランキング – goo ランキングから

このデータの数字はなんだろう? 「%」?

あと、gooランキングのページには、各順位の項目にgoo検索結果へのリンクがされていて、たとえば1位の「情報が数ヶ月間更新されていない」は[情報 更新されていない 企業 サイト] goo ウェブ検索結果へリンクされていて、同じNTT系列のNTTドコモがたまたま検索結果の2位になってしまうのですが、それはいいのでしょうか。

企業サイトでのコミュニケーション、あるいはおもてなし、そしてそれの基盤について

企業サイト(コーポレートサイト)は、より多くのことを求められるようになってきました。

「とりあえずホームページを持っておく」という時代が過ぎ、「どのように顧客やユーザーに情報やメッセージを届けるか」というステップを経て、「顧客の反応を受け止めた上でそれにどう応えるか」という段階に進んでいる企業さんもあるかと思います。

自分たちが発信したい情報だけを提供するのではなく、いまその時点で企業サイト(もはや企業そのもの)に何が求められていて、それにどう応えることができるのかというコミュニケーションのレベルを見られていると思ってもよいと思います。

最近の不祥事などでの企業サイトにおける対応を見ていて、テレビや新聞などのマスメディア以外でその企業がどんな会社なのかを手軽に知ることができるのはまずウェブサイトであって、そこでのコミュニケーションレベルが低ければ、その企業のブランドは意外にもろく崩れてしまいかねないと感じます。

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UNIQLO JUMPに(勝手に)見る、ユニクロのスタッフの求心力強化

ユニクロのサイトUNIQLO JUMPを眺めていて、ふと感じたこと。対外的なブランディングが大きな目的なのでしょうが、「ユニクロのスタッフメンバーの求心力の強化」という見方もできるのかもと思いました。

UNIQLO JUMPは、9月9日に「はてなダイアリー」上で告知なく始まった、おそらくブランド強化のためのサイト。ユニクロの商品を身につけた(おそらく)ユニクロのスタッフが楽しそうにジャンプしている様子を写真で撮り、Flickrを利用してそれらを羅列しただけのものです。しかし、これがなんだか見ていて楽しい。サイトへの再訪性は高くないと思いますが、かっこよさ、クールさ、楽しさといったメッセージが伝わってきます。

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壁紙は、SXGA(1280×1024)の解像度のモニター向けもちゃんと押さえなきゃいけないと思う

僕は普段、パソコンのデスクトップにはわずかなアイコン以外は置かないようにしているのですが、今日何を思ったのか、自宅のパソコンのデスクトップが寂しく感じて、壁紙でも入れようかと思い立ちました。自宅のモニターはSXGA(1280×1024)の解像度なのですが、「これはいいかな」と思ったPaul McCartneyの新しいアルバムの壁紙がこのサイズをサポートしていなくてがっかり。

調べてみると、壁紙のサイズは配布しているところによってバラバラですね。結構オーソドックスなプロモーションツールだと思うのですが、 SXGA(1280×1024)の解像度向けのサイズはそろそろデフォルトで準備しておくべきなんじゃないかと。いい加減SVGA(800×600)の時代じゃないんだから。

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コンテンツプロバイダーの生きる道

ニコニコ動画の大人気→中断→再開といった話題や、 YouTube関係のニュース(大統領選のコーナーができたり、BBCと提携したり)などを見てると、これまでの「いかに著作権を守るか/自社でまかなうか」から「いかにそこと組んでビジネスをしていくか」という方向に確実に変わってきていると思います。これまでのメディアや音楽/映画産業は、従来のビジネスモデルがうまくいかなくなってきていて、自社(グループ)内でコンテンツを流通させることに限界を感じてきているのでしょう。著作権というグレーな部分はあるものの、コンテンツの流通はアクセスの多い外部と組んでやってしまったほうが、コンテンツへの接触機会は圧倒的に増えます。

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吉野家の「吉ブー」が引退?

アイデアマンズブログ[創業編]BETA版経由で、知りました。吉野家の豚丼サポーターキャラクター「吉ブー」が、アメリカ産牛肉の輸入再開に伴う牛丼の復活で、引退してしまいそうとのこと。

牛丼の代替品として登場し新しい固定ファンを根付かせた豚肉による丼飯こと「豚丼」が、牛丼の復活に伴い引退する可能性が出てきた。

牛丼復活の影でひとつのさみしい動き、豚丼の「吉ブーさよなら物語」が公開中:Garbagenews.com

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