「それは違うと思います」とお医者さんに言われると傷つきそうで怖くて、副作用と思われる症状を訴えることができないというジレンマが病気の人にはある、というのを知りました。たとえば、mixiなどのコミュニティで「こういう症状の人いますか?」と書かれているのを見るだけで安心するという。「ああ同じ人がいるんだ」という安堵。たとえそれが医学的には確認できていない症状だとしても。
むずかしいなと思います。お医者さんは専門的な職業であるとともに、センシティブな心配りが必要なサービス業だとも思うし、その両方をいいバランスで兼ね備えている方々がどれだけいるのかは僕も推測するしかありません。病気の種類の都合上そのお医者さんにかからなければいけないとき、新しい病気になったとき、新しいお医者さんにかかるとき、病気そのもののストレスだけでなく、そういった対人的で精神的なストレスも大きな負担だそう。
かつてはその存在すらなかっただろう「インターネット上のコミュニティとコミュニケーション」が、病気から派生するストレスを若干和らげる役割を持っていることに少しだけホッとするとともに、でもそういう遠回りのコミュニケーションで終わっていいものかとも思ったりします。もっと世界はよくすることができるはず。そう思っています。