いまこれを書いている時点(2011年4月15日)でまだ公式発表はなく、ページ上にも「Currently in limited pilot」とあるので、アクセス可能な人自体を制限しているかもしれません。Google Analyticsで、アトリビューション分析やアシスト効果(間接効果)の分析を可能にする「Multi-Channel Funnels」機能の利用申し込みが始まっている模様です。
私は昨日夕方から一部環境でアクセスでき、申し込みましたが、閲覧そのものができない方もいらっしゃる様子。
詳しい機能は以下の公式のYouTube動画を参照のこと。
申し込み後、2~3週間以内に、新しいバージョンのGoogle Analyticsに追加されるとのこと。
アシスト効果(間接効果)まわりのレポートは、アクセス解析ベンダーごとに結構違ったりしているのですが、MOBYLOGなどと近いですかね。
いまの時点で発表されている内容によると、過去の全部の履歴ではなく、過去30日間の履歴のようです。
Multi-Channel Funnels in Google Analytics will show which channels your customers interacted with during the 30 days prior to converting or purchasing.
初回の接触(ファーストタッチ)が結構重要でもあるので、そのあたりがフォローされればいいな、と思っています。
ちょっと気にしているのは、アウトプットとしてのレポートは素晴らしいのですが、「so what?」になってしまいかねないという点。細かいリファラーの履歴を提示されても「で、どうしたらいいんですか?」となってしまうので、まだもう少し自分で設定や再集計して流入セグメントごとにまとめたりする必要は出てきそうです。「Edit Channel Grouping」の機能などは、いいですね。
アトリビューション分析そのものがまだ定まった評価が確立していない状態です。「このアウトプットの内容をどう解釈し、どう施策に反映していくか」という方が重要です。
まあ、待ちましょう。
Introducing Multi-Channel Funnels | Google Analytics
機能の詳細が書かれているヘルプページも既にあります。
About Multi-Channel Funnels – Analytics Help
追記。動画を見ていてふと思ったんですが、動画のキャプチャで履歴に「google > (direct)」とあるのですが、Google Analyticsでこのような接触履歴が残っていることですかね。リファラーの仕様が変更になったのか、違うデータを使っているのか。