Amazonの、ECサイトとしての無表情さにはどうしてあきらめがつくのだろう

2008年12月10日、件名「Kate Rusbyの『Sweet Bells』、Amazon.co.jpでお求めいただけます」というメールを受信。「Amazon.co.jpで、以前にKate Rusbyのミュージックをチェックされた方に、このご案内をお送りしています。『Sweet Bells』、2008年12月15日発売予定です。 ご予約は以下をクリック」という内容。

Kate Rusbyは大好きなスコットランドの女性シンガーのひとりだけど、そんなにニュースをチェックしてるわけじゃないので、ニューアルバムが出るのを知らなかった。Amazonさん、ありがとう。どうやらクリスマスアルバムらしい。

メールを受信したその手でリンクをクリック、カートに入れ、購入へ。「Amazon.co.jp ご注文の確認」メールが届く。「配送予定日: 2008/12/15 – 2008/12/17」。

2008年12月23日、件名「Amazon.co.jpへのご注文について」というメールを受信。「2008-12-10 (注文番号:XXX-XXXX…)にご注文いただいた商品の配送予定日がまだ確定しておりません。」とのこと。そういや忘れていた。「継続して商品の調達に努めてまいりますが、調達不能な場合または入荷数の関係上キャンセルをさせていただくこともございます。」 

あれ? これを勧めてくれたの、Amazonさんじゃなかったっけ? クリスマス終わっちゃうし、調達できなかったら勝手にキャンセルされるんや。

2008年12月30日、件名「Amazon.co.jp ご注文の発送」というメールを受信。いつもどおりの「お客様からご注文いただいた 商品 を本日発送させていただきました。」という定型文。

2009年1月1日、年賀状とともに、AmazonさんからKate Rusbyのクリスマスアルバムが到着。正月気分でなんとなく聴く気分じゃないので、しばらく放置。

ECもいろいろと大変だと思うのですが、でもまあ、自分で商品を勧めておいて(一種のクリスマス商品)、クリスマスイブの前日になって「まだ送れません」との連絡、年末に「送りました」と事務的なメール、というのはちょっと普通なら嫌な気分になってしまいます。実際「正月にクリスマスアルバムかよ」とツッコミを入れたのですが、でも同時に「でも、Amazonやしな」とあきらめにも似た何かを吐き出したのも事実です。

ここまでくれば、Amazonの勝ち、なのかもしれません。あんまり誉められたものではないですけど。もちろん、普段はびっくりする早さで送ってくれたりするんですけど。

とまれ、クリスマスシーズンは、海外から取り寄せるものは配送が遅れるのを見越して買うのが正解です。本当はAmazonさんもそれを踏まえて受注すべきだと思いますが。