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Google Analytics非同期トラッキングコードへの移行のポイント

Google Analyticsの標準のトラッキングコードが5月中旬に新しくなりましたので、移行のポイントを4つまとめてみました。

新しいトラッキングコードは「非同期トラッキングコード」などと呼ばれるもので、これまではベータ版として提供されていました。ページのロードに影響を与えにくく、またページのソースコードの上部に記述するため確実でエラーの少ない計測が可能になるという特長があります。

カグア!さんが「非同期トラッキングコード移行マニュアル」としてまとめていらっしゃいますので、僕はその前後の大枠の部分、「移行すべきか否か、移行するなら大きくどういう点に気をつければいいのか」をまとめました。

はたして移行すべきか否か

現在、Google Analyticsには3世代のトラッキングコードが存在している状態です(おっと、2年おきに更新してますね)。

  1. 「urchin.js」(2005年11月から)
  2. 「ga.js」(2007年12月から)
  3. 「非同期」(2009年12月から)

「urchin.js」は、Googleがずいぶん前から「新機能が利用できない場合があるのでga.jsに移行を」と促していたので、これを利用しているのであれば移行を積極的に検討した方がよいでしょう。

「ga.js」を利用している場合、下記に挙げる状況を確認し、移行の負荷を見積もった上で判断しましょう。現時点では「ga.js」の利用に大きな問題点があるわけではないので、負荷が高いようであれば移行をひとまず見送る、という判断も悪くない選択だと思います。

はたして移行すべきか否か。ポイントは「移行にどれだけ負荷がかかるか」です。

トラッキングコード移行の4つのポイント

1. JavaScriptによる別途のトラッキングを利用しているかどうかを確認

「バーチャルページビュー」と呼ばれる仕組みの計測をしていたり(たとえばPDFへのリンククリック数の計測など)、イベントトラッキングやカスタム変数などの計測をJavaScriptでページ内で随所に行っている場合、それらをすべて新しい「非同期トラッキングコード」仕様の記述に変更する必要があります。eコマース向けの記述も慎重に確認した方がよいでしょう。

まずはこの書き換えがどれだけあるのかを把握します。

2. 全ページ差し替えるのか、コンテンツごとに段階的に差し替えるのか

「1.」のJavaScriptによる別途のトラッキングの利用状況から、全ページ差し替え可能か部分的差し替え可能かを判断することになります。制作を外部に依頼しているのであれば、そのコストも見積もります。

同じページに新旧のトラッキングコードを両方はることはできませんが、ページごとにトラッキングコードが違う(古いトラッキングコードのページもあれば、非同期トラッキングコードのページもある)という状態は大丈夫だと思います。大内さんもそうツイートしています。ただ、僕も実際のところは未確認です。

3. トラッキングのコードの位置が<body>直下</head>直前推奨に変更

トラッキングのコードの位置が<body>直下推奨へ変更になっています 現在は</head>直前への挿入となっております。トラッキングコードを容易に入れられる仕組みかどうか、たとえばCMSの仕様を確認する必要があるでしょう。システムを使っていない静的な構成のサイトであれば、ソフトなどを使って一括置換が可能かどうかを確認する必要があります。

2010年6月3日追記。設定画面では<body>直下と書かれているのですが、ヘルプページでは「</head>終了タグの直前」と案内していますね。
トラッキング コードの設定 - Analytics ヘルプ
追記ここまで。

2010年9月6日追記。タグの挿入位置について、現状にあわせた内容に改めました。

4. 各種ヘルプ情報がまだ非同期トラッキングコードに未対応

時間が解決してくれる問題だと思いますが、現時点(2010年5月19日)ではヘルプ情報はまだ「ga.js」をベースにした内容です。ややこしいのですが、ヘルプに「最新バージョンのトラッキングコード」と書かれていても、「ga.js」についての情報になります。このあたりは正直なんとかしてほしいところなのですが、内容が更新されるのを待ちましょう。

---

以上のポイントを踏まえた上で移行するのであれば臨んでください。基本的にはむずかしい話ではないはずですが、結構手間がかかるケースがあるかと思います。

新しい非同期トラッキングコードのメリットは「ページのロードに影響を与えにくい」「エラーの少ない計測」ですので、そのメリットに見合うだけの移行負担かどうかを計る必要があります。

さて、なぜ僕が結構頻繁にGoogle Analyticsの実装にまつわる事柄を書くことが多いのかといえば、Googleが正式にはGoogle Analyticsのサポートを行っていないからなんですね。結構オープンソース的に、みんなが情報を持ち寄った方がいいと思うんです。

上記は解析ツールに依存した内容で、サイト改善には直接的にはつながらないのですが、それでもやはり大事な情報だと思っています。

まあもうちょっと改善につながるような話も書けっちゅうことですが。はいがんばります。

ところで、管理画面から「ga.js」のトラッキングコードがまったく取得できなくなってしまったのですが、これはこれでちょっとよろしくないなあと思います。いろんな理由で古いトラッキングコードを利用することもあると思うのですが。

ああ、あと、モバイルのトラッキングコードもね。

5月21日追記。個人的な見解です。必ずしも移行しなければいけないというものではありません。結構手間ですし、それに見合うだけのメリットがあるかは実際わかりません。

新規のサイトは新しいトラッキングコードで、すでに前の世代のトラッキングコードをはっている既存のサイトはひとまずそのままで、と僕なら回答します。

いちしま泰樹

いちしま泰樹

株式会社真摯 代表取締役、Webマーケティング・コンサルタント。マーケティング視点とデータの根拠を軸としたWebビジネスの改善を支援しています。本名、市嶋泰樹。

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Cinci

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お客様と真摯に向き合い、伴走するコンサルティング会社。マーケティング視点(Marketing)とデータの根拠(Analytics)を元に、Webサイトの改善と集客施策の改善、ビジネスプロセスの改善の3つを支援します。

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