何を売りにしたらいいのかわからなかったら、あったかい「みそ汁」訴求でもいいじゃない

メインの「イチ押し」はあった方がいいけれど、なんでもない「みそ汁」も訴求ポイントの一つになるよ、というお話。例えば定食屋さんが何を売りにしたらいいのかわからなければ、あったかい「みそ汁」訴求でもいいじゃない。

先日、JR品川駅のエキナカをワクワクしながらリサーチしていたら、こんな定食屋さんの看板に出くわしました。

お味噌汁の付いた
しっかりとした
お食事をどうぞ。

メッセージには「この店イチ押しのメニュー」もなく、なんでもない「みそ汁」推しでのお声掛け。適当なメッセージととらえるかもしれませんが、こう寒い日が続くと確かに「あったかいみそ汁、いいよね」とも感じます。
※実は裏面には、ちゃんとメニューの一覧が載っていました。

以前テレビで、たしかダウンタウンの松本さんだったと思いますが、「みそ汁の偉大さ」についてしゃべっていました。

「楽屋で食べる弁当、あれ、何点つけますか? もう冷たなって、50点あればいい方ちゃう? そこにやで、あったかいみそ汁が付いてたりしたら、ほら何点なります? 90点とか95点とか、急に点数上がるでしょ。みそ汁、すごいやん、偉大やん」

僕の記憶をたどっているので、まったくもって正確じゃありませんが、このような内容でした。

あたたかいみそ汁、偉大です。たぶん、あたたかいスープも偉大です。ありふれた料理の点数をワンランク上げてくれる可能性を秘めています。

「街の弁当屋さん」がみそ汁を無料でサービスしていたりします。もしかすると、みそ汁の偉大さになんとなく気が付いている、もしくは信じているのかもしれません。牛丼チェーンの「松屋」や天丼チェーン「てんや」でも、みそ汁は値段に含まれていますね(持ち帰りや一部セットメニューを除く)。

「みそ汁」はプロダクトでもあるのですが、「あたたかさ」から「人の優しさや思いやり」のような感情を抱いたりサービス的なものを感じるからかもしれません。

定食屋さんに限らず、例えば僕らのような仕事でも当てはまる話。

みそ汁、好きです。僕は「なめこのみそ汁」や「あおさのみそ汁」が好きです。