脱「Webアナリスト」、と書こうとして
2010-08-10
『脱「Webアナリスト」』、と書こうとして、やっぱりもう「Webアナリストでいいや」と思いました。
実は去年の秋ぐらいから、「Webアナリスト」と名乗るのに少し嫌気がさしていたんですね。『Webアナリスト養成講座』という書籍が出たり、なんとなく狭い界隈での「はやり言葉」のような気がしていたのと、「分析屋?」と勘違いされるよなと思ったりで、そろそろ違う肩書きにしようかなと思って、かれこれかなりの月日が経ちました。
去年のいつぞやにアユダンテの大内さんがTwitter上で「Webアナリスト宣言」をし、ちょうど僕はそれと反対のことを思っていたので、その後の別のアクセス解析系のイベントのあとに大内さんとふたりで飲む機会があり、その意図を軽く探らさせていただいたりもしました。
結局まあ、目指している方向はおそらくよく似たものなんですけどね。「Webアナリスト」という言葉の定義を勝手に解釈して、勝手に「そろそろなんだかなあ」と思ったりしていたわけで。
アクセス解析(Web解析)の目的は、データを蓄積して分析することではありません。そのデータの解析結果をもとに、改善のための施策を考え、あるいはアクションを起こし、そのサイトやビジネスのゴールを達成させたり、課題を解決させたりすることです。それをやるのが、Webアナリスト。ただの分析屋、ではない、と。サイトをよくしてナンボ、解決させてナンボ。守備範囲は広いけれど。
であれば、もうWebアナリストでいいや、と。「分析だけの人間ではありません」と言えばいいのですよ。たとえば、「Webコンサルタント」や「Webマーケティングプランナー」やそれっぽい肩書きに変えたところで、それはそれで漠然としすぎたり、軽い胡散臭さは拭いきれないわけですから。
そもそも、「アクセス解析」「Web解析」という言葉自体、もはやその全体像を表現しきれていません。データを分析するときには、もう「サイトのアクセスデータ」だけにとどまらないですから。
たとえば、サイト経由の引き合い後の実際の受注までに関わるデータであったり、会員属性のデータであったり、基幹システムのデータであったり、まずはそういったリアルなデータ。他にもインターネット視聴率のデータもあれば、アンケート調査のデータ、ユーザビリティテストのデータもあります。もはや「アクセス」や「Web」の領域だけではありません。
「Webアナリスト」や「アクセス解析」は、言葉の定義の問題なのかもしれないですが、「注釈」を常に補足しながらこれから歩んでいくということでしょうね。Webアナリストの存在自体、一般的にはまだ正体不明の訳のわからぬ人間のようなものですから。
この半年ほど『脱「Webアナリスト」』と書こうとして、まわりまわって結局僕も「Webアナリスト宣言」なのです。改めて。
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いちしま泰樹
フリーランスのWebマーケティング・コンサルタント、Webアナリスト。
データ分析やWeb解析(アクセス解析)を軸としたサイト内の改善、集客施策の改善を支援しています。「分析屋」ではなく、「マーケティング視点でのWebビジネスの改善案内人」です。仕事のご依頼は Cinci まで。
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いちしま泰樹のWebコンサルティング事務所。「シンシ」と読みます。
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