ビートルズのリマスターCDは、CDの時代の終焉を加速させるか
2009-09-26

ビートルズのリマスターCDが、CDというフォーマットの時代を終わらせてしまうような気がします。最後の花火。
ビートルズのリマスターCDのボックスセット、僕は何のためらいもなく、ステレオ盤とモノラル盤、両方ともアマゾンで予約してぽーんと買いました。締めて7万円ほど。
でもね、聴いてないんですよ。DVDは見たのですが、CDはまだステレオ盤の方を4~5枚ほどしか聴いていません。モノラル盤は手つかず。聴く時間が全くないというわけでもなく、「まあ全部知ってる曲やしね」という思いからか、なぜだかワクワク感を覚えません。大きな2つの箱も、どこにしまおうか決めあぐねる中、所在なげにとりあえず置かれていたり。
高いです。日本盤のボックスセットをステレオとモノの両方を普通に買うと75,000円ほど。まあ、輸入盤を買ったり、安いところで買えば数万ぐらい抑えられるのでしょうが、それでも高い買い物です。ビートルズが大好きな僕の友人でも、「とりあえずモノラルの方は買ったけど、ステレオのボックスまでは高くてね...」と言っていました。
高いのですよ。で、この出費が大きくて、これからしばらくCDを買うのを控えようとさえ思ったりする。
そう、たぶんいま「CD」の安定した購入層のある程度の割合を占めているだろう30代以降の人たちが、そんなことを思っていたりする。「7万円も使っちゃったから、今年はもうCD買うのを控えようかな」、と。
このビートルズのリマスターCDはバカ売れしているそうですが、でも悲しいかな現実はCDは全体的に売れてないんですね。特に、たぶん若い人はCDなんて買ってない。人口が減っているというのもあるのでしょうが。
今週のオリコン週間シングルチャートが、今春に見られた低レベルチャートを超える異常事態を迎えた。
今週の20位に入ったsupercell「君の知らない物語」の売上はなんとわずか2975枚であり、オリコン史上初めてトップ20ボーダーの売上が3000枚を割った。また、30位の売上も1760枚で、同じく史上最低記録を更新した。
オリコンシングルチャート、20位が史上初の3000枚割れ...59位からは売上1000枚に満たず:The Natsu Style
タワーレコードもがんばっていたりするのですが、ヴァージンメガストアは日本から消えてしまいましたし、HMVも池袋サンシャイン60通りの店舗の閉店など、大型CDショップも淘汰が始まっています。
もう、「CD」は売れないんでしょう。他のフォーマットで「音楽」は残るのでしょうか。消耗してしまわなければいいのですが。
話は少しずれますが、1つのアルバムを3種類のフォーマットで出して、3種類ともファンに買わせたりする商売は、マーケティングとしてはありだけれど、音楽ではファンを消耗させるだけのような感じがします。途中でパチンと紐が切れたら、「CDなんてもう買わない」にもなりかねません。
僕は音楽が大好きなのです。
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いちしま泰樹
フリーランスのWebマーケティング・コンサルタント、Webアナリスト。
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