R25の「数字にだまされるな」の記事がとても良い内容なのですが

ちょうどいま首都圏にて配布されているフリーペーパー『R25』のNo.225号(2008年2月12日配布)に、「鵜呑みは危険!数字のマジックを見抜く眼を養え」というタイトルの記事が掲載されています。

要は、「テレビや雑誌などのメディアが発表している数字とかグラフって、だまそうとしているものが結構多いから気をつけようよ」という内容の記事です。

リクルートないしR25が、正面切ってこのような内容の記事を掲載していることに、おもしろいというかへぇというか、突っ込んだ方がいいのかなというか。

記事は4ページにわたるもので、この号の表紙を見ればわかるのですが、一応この号の第1特集のような扱い。内容はカジュアルながらなかなかよくまとまっていて、ぜひ皆さんこれを読んで、メディアの発表する平均とか調査結果とかアンケート結果とかグラフとかにだまされないようにしましょう、と思うところですが、はたしてそこまでちゃんと理解されるのかしらん。

内容は、イラスト含めてとてもわかりやすく、せっかくなのでそれぞれの見出し(のようなもの)を引用してみます。

(キャッチ)平均値に惑わされるな!
マジック1 ビジネスマンの平均年収で見る誤解
某転職系情報サイトのデータによると、SE職のビジネスマンの平均年収は600万円!…全然足りてない僕は相当ヤバイ!?

(キャッチ)偏ったサンプルに惑わされるな!
マジック2 8割が賛成した調査のワナ
とある建物の建設に、近隣住人の8割が賛成という調査結果が出た。近所だしちょっとイヤなんだけど、8割が賛成なら仕方ない?

(キャッチ)グラフの見た目に惑わされるな!
マジック3 大きな差を印象づける棒グラフ
取引先が新商品の営業に来た。資料を見せてもらうと、従来の商品より売上高がグングン上がっている!これはいいかも!?

(キャッチ)データの抜き出しに惑わされるな!
マジック4 巧妙に隠された過去のデータ
また取引先が新商品の営業に来た。今回はちゃんと数字をチェックしたけどいいことづくめ。今度こそいいかも!

(キャッチ)アンケートの設問に惑わされるな!
マジック5 作成者の意図で変わるアンケート結果
「アンケートに答えると200円引き」! ラッキー!…と思ったんだけど、あまりあてはまらない設問が多すぎるよ~。

(キャッチ)総額だけを見て惑わされるな!
マジック6 「総額」に秘められたマジック!
急成長している中国のGDP。今年はドイツを追い抜いて3位に上がるとか、2012年には日本を抜くなんて予想もあるらしい!?

いい内容だと思うので、入手できる環境にいる人はぜひ読んでほしいです。

で、R25はWeb版もあるのになぜこうやって見出しを起こしたりしているのかといえば、この記事がなぜだかWeb版にエントリーとして上がってないからなんですね(たぶん)。この号の他の記事はちゃんとウェブにエントリー化されているのですが……。いろんな理由があったりして。知りませんけど。

「まるごとアーカイブ」というデジタルカタログ(…カタログではないな、キャプチャーとでもいえばいいのかな)ではこの記事の内容が読めるので、そちらでもどうぞ。