Kiva.org の Matt Flannery の話を聞いてきた
2008-11-06
11月5日、「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2008」に行ってきました。興味があった午後の1セッションのみ。Kiva.org の創始者 Matt Flannery 氏が登場するという、「国や地域を越える決済ビジネスの近未来」というセッション。
Kivaは、発展途上国の事業主、正確に言うとお金があれば自立できそうな人というニュアンスでしょうか、そういった人たちにインターネット経由で少額の融資(マイクロファイナンス)ができるようにした非営利団体。前職のときに知りました。目的や意志がはっきりしているけれども資金がなく自立できない人へ、無利子で少額から貸すことができ、寄付にはない可視化されたところに興味を持っていました。
弱い絆の強み
以下、僕のメモから。同時通訳からのメモなので、誤りがあるかもしれません。
- ひとりあたり25ドルから参加することができる
- この3年間で5,000万ドルを貸し付けた
- 120カ国の人が融資を受けている
- 融資先は女性が多い
- 返済率98%(95%だったかもしれません)
- 融資を受けた人から手数料を取っているが、これは払っても払わなくてもよいことになっているものの、ほとんどの人が払っている
- 融資を受ける人は、インターネットの仕組みを知らないケースがほとんど。インターネットの仕組みから説明しているが、たとえば「シアトルの男性が融資したいと言っている」と直感的に理解してもらっているような感じ
- 日本での普及の課題は、言語と決済
「弱い絆の強み」とMattは表現していましたが(伊藤穰一氏の言葉だったかもしれません)、お金があれば自立できそうな人たちは純粋な人が多く、その人たちによる個人的なKivaへの(あるいは融資してくれた人への)信頼に依っているようなニュアンスに僕は捉えました。まじめな人の純粋な心。それで返済率が98%というのも驚異的です。Kivaは人をつなげるシステムのようなもの。
システムとしての課題
いまは純粋な心に依って98%という返済率で、おそらく残りの2%は単純に結果として自立できなかった人たちではないでしょうか。しかし、Kivaが仮に一般の認知がより進んだとして、この返済率を維持するのは難しいと思われます。仕組みを知って抜け道を利用したり悪用したりする人たちがおそらく出てくるでしょう。こうした部分への対処や、ビジネスとしてそれをどこまで織り込むかが、今後普及していくときの課題の一つではないでしょうか。
とまれ、「少額で人を助ける」しくみをきちんと可視化させたシステムは素敵です。個人的にはKivaを応援したいですし、Kivaを通しての何かしらのアクションをしていたいと思います。
Kiva - Loans that change lives
追記。関係ないですが、このページのGoogle Adsenseがひどくて萎える......。
thanks and see also
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いちしま泰樹
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