AMNブログイベント「『ブログとマーケティング』を考える」

6月28日、AMNのブログイベントに行ってきました。ぎりぎりまで会社にいたので少し遅れての到着でしたが(でも開始前)、恐ろしいほど素敵なバーのような場所でした。

AMNブログイベント第二弾は『ブログとマーケティング』がテーマです。 (Agile Media Network | blog)
マイクロソフトの森屋氏POLAR BEAR BLOGの小林氏(日立コンサルティング)徳力氏の3者によるパネルディスカッションと、後半の参加者によるワークショップ。

気になったところやおもしろかったところをかいつまんで。

会社の枠内でブログを書く際の企業コンプライアンスとしての規則の話題がパネルディスカッションで出てきました。「社外秘や発表前の事項は言わない、社の批判はしない」という基本的であるけれども守るべきルールのおかげで、その方面では活発であるマイクロソフトでも「アクティブに書く人が社内で減った」(森屋氏)とある一方、「(公開までの)承認に至るまでのプロセスが長い、性悪説の面も」(小林氏)との話もあり、日本で企業内でブログを書く人が少ない&おもしろいものが少ないのは、この2要素が絡んで阻害しているからではないかなと思います。そもそも積極的にやるぞという人が少ない上に、なかなか承認に至らないというのは、すごくもったいないです。最低限のブログポリシーはあるべきですが、そのブロゴスフィアという世界でうまく泳げる人にはうまく泳いでもらった方がビジネス(とくくると乱暴ですが)としてうまく転ぶと思っています。

また、森屋氏が行ったキャンペーンでの話が結構印象的でした。プレゼントでアルファロメオをあげるという(!)社内からも反発があったキャンペーンで、「自分がやります、面倒みます」という腹のくくり方が大事とおっしゃっていました。大きなチャレンジを要するとき、マーケティングで周りを固めるのも大切ですが、その担当者の「腹のくくり方」がそのプロジェクトを大きく左右すると思います。「やってないのに失敗するというのは違うよね」というのも同感です。ほとんどのマーケティング・キャンペーンはやる前から成功するなんて保障されていないので、やってみないことにはわかりません。「腹をくくる」。心に留めておきます。

後半の軽食&ビール付きワークショップは、「Windows Server 2008」をコミュニケーションとブログを使ってどう認知させるかというもの。僕は悔しくも恥ずかしくも思いつき程度の些細なものしかアイデアが出せなかったのですが(反省)、僕らのチームとしては美谷さんが最初に言い出しっぺの「アメリカ横断検定ウルトラクイズ・ブログパーツ」が見事「小林賞」に。

他のチームで出たキャンペーンのアイデアで僕がおもしろく思ったのは、「サーバ」に引っかけて、ビールサーバを積んだキャンペーンカー&キャンペーンガールで町を回るというもの。ダジャレかつネタ性の強いものなんですけど、認知させるという面では僕はOKだと思います。むしろすぐやりましょうぐらいの勢いです。でも、僕にはおやじギャグ的センスが企画を考えているときにあまりないんですね。だからすごく悔しかったです。関西人のくせに。マイクロソフトの森屋さんも気に入っていたようなので、もし数ヶ月後にWindowsビールサーバ・キャンペーンカーが走っていたら、追っかけでもしましょう。

ワークショップは、設定がWindows Serverというちょっと取っつきにくい内容だったのですが、場の雰囲気とアルコールのおかげでずいぶん楽しいものでした。皆さんの発表も結構弾けていたと思います。ありがとうございました。