SMO は、ソーシャルメディアへのユーザビリティと寛容さ

去年の9月に 「SMO (Social Media Optimization) という広い視点での取り組み」というエントリーで SMO について紹介しましたが、住太陽氏のブログのエントリーで紹介されているところによると、現在は幾人かの意見が加わり18にまで項目が増えているようです。

進化する SMO – SMOの18のルール | 住 太陽のブログ

ちなみに、僕はソーシャルメディアを「CGM と、それらを集合したり検索できるようにしたもの」だと理解しています。つまり、Blog や SNS、Q&Aコミュニティ、ソーシャルブックマーク、ソーシャルニュース、検索エンジンなどです。

改めてこの18の項目を読んで思うのは、これらはいわゆるテクニックや手法といったものではなく(もちろん物理的に施すものもありますが)、ユーザーにどうやったら喜んでもらえるかという本質的な考えがなければ意味をなさないだろうなということです。CGM を含むソーシャルメディアで取り上げられやすくするユーザビリティ的な要素と、そこでどのように捉えられようが構わないとする寛容さがそこには必要です。

しかし、直接的なアクセスアップを狙った手法として SMO を捉えると、きっとそれは遠回りに感じたり、許容できなかったりするでしょう。SMO では、自分達だけが利益を独占するといったことは基本的にないと思いますし、そのような考え方で捉えれば表面的な体裁だけを整えただけに終わると思います。これまでの一方的な情報発信でよしとされてきた時代が変わりつつあり、この状態が進めばユーザーとのコミュニケーションがよりいっそう重みを増してくるはずです。

あと、ひとりごとですが、「リンクはトップページへ」と謳っているようなところに SMO の考え方を理解させるのには、相当のパワーがいるんじゃないかと、いまふと思いました。